今日は、キャンプモカシン(キャンプモック)の靴を取り上げます。《最終更新日: 2018年6月8日》
キャンプモカシンとは(キャンプモックとは)
キャンプモカシンは、キャンプ、つまり川(川辺)へ行くときのためのモカシン靴です。
雰囲気はデッキシューズに似ていますが、用途が違うので特に靴底(ソール)が違います。キャンプモカシンには、ブツブツした表面のしたゴム底(キャンプソール)が付いています。
キャンプモカシンのデザインは、ドライビングシューズ(ドライビングモカシン、ドライビングモック)に流用されることも多いですね。
キャンプモカシンの仕様、デザイン
キャンプモカシンの正しい定義というものがあるのかどうかは知りませんけど、鳩目(アイレット)は1組で、デッキシューズと同じく靴ヒモ(シューレース)がかかとの周りをグルッと取り囲んでいるものが、一番「らしい」仕様だと思います。英語ではこの手のデザインの靴をtie loafer(タイ・ローファー)と呼ぶことが多いようです。
Begin(ビギン)2010年4月号によると、3アイレットくらいでゴツゴツしたラグソール仕様のものは、ハイキングモカシンと呼ぶのだそうな。とりあえず当ブログでは、ハイキングモカシンも広義のキャンプモカシンとして扱ってしまいます。
あと、この手の靴は、マッケイ製法で底付けされているものが多いのです。お手入れの方法などは、デッキシューズと同様で問題ないでしょう。
キャンプモカシンの着こなし(履きこなし?)
キャンプモカシンはいかにもアメリカのアウトドアといった趣の靴で、デッキシューズよりも良くも悪くも泥臭い雰囲気のものが多い印象。ある程度はアメカジ(アメリカン・カジュアル)を感じさせる着こなしがオススメです。
特に、鳩目が1組の華奢なデザインのキャンプモカシンについては、素足で(もしくは素足に見える靴下を使用して)履いたほうが気分だと思います。
Timberland(ティンバーランド)のClassic 3-Eye Lug(クラシック3アイ・ラグ)
完全防水ブーツで有名なティンバーランド(Timberland)は、1918年創業のアメリカのアウトドアシューズブランド。現在の社名になったのは、1973年です。
Classic 3-Eye Lug(クラシック3アイ・ラグ)は、渋カジブームのときに大ヒットしました。そろそろまた新鮮なのでは?
L.L.Bean(L・L・ビーン、エル・エル・ビーン、エルエルビーン)
アメリカを代表するブランドのひとつであるL・L・ビーン(エル・エル・ビーン、エルエルビーン、L.L.Bean)は、1912年創業のアメリカはメイン州のアウトドア用品ブランド。
L・L・ビーンのモカシンは、プレッピー感覚の上品な雰囲気があるのが魅力です。土臭さはあまり感じません。
Minnetonka Moccasin(ミネトンカ・モカシン)
ミネトンカ(Minnetonka Moccasin)は、1946年創業のアメリカはミネアポリスのモカシンブランド。モカシンはもともとアメリカ先住民が履いていた靴なのですが、ミネトンカのモカシンはそんなインディアンモカシンの面影を残した素朴な雰囲気のものが多いのです。
Camp Moc(キャンプ・モック)は、典型的なキャンプモカシン。基本はコレ。スムースレザー(表革)のものに加え、スエード(スウェード)のものもあります。
Double Bottom Hardsole(ダブル・ボトム・ハードソール)は、靴底が2重になっている丈夫なつくりのモカシン。靴底はボートソールっぽい。
Street Moc(ストリート・モック)は、かかとに手縫いステッチが入ったラギッドな雰囲気のモカシン。シボの入った味のある皮革にも注目してください。同傾向でいわゆるベネシャン(ヴェネシャン)型のVenetianもあります。
Classic Moc(クラシック・モック)は、ちょっとドライビングシューズっぽいイボイボソールを装備したモカシン。といってももちろん外履きに対応しますよ。
Driving Moc(ドライビング・モック)など、ドライビングシューズも各種そろっています。
ソフトソールを装備したモカシンもありますが、これは基本的には室内履きといえそうです。
Regal(リーガル)
リーガル(Regal)の定番靴を別記事で大きく取り上げていますが、今となっては日本を代表する靴ブランドといえるでしょう。モカシン靴もつくっています。
60PRは、着脱可能なフリンジ(キルト)が付いたモカシン靴。気分によって雰囲気を変えられるのが地味にうれしい靴です。楽しい色展開、そして二重に縫われたダブルマッケイ製法にも注目してください。
Cole Haan(コール・ハーン)
コール・ハーン(Cole Haan)は、1928年創業のアメリカはシカゴの靴ブランド。アメリカを代表する靴ブランドのひとつです。近年は、機能性をウリにした靴も得意としているようです。
こちらは、キャンプモカシン型のドライビングシューズ。軽量でしなやかでクッション性に優れたGrand.OS(グランドOS)というシステムを内蔵しているところが、近年のコール・ハーンらしいところ。
Sebago(セバゴ)
ローファーやデッキシューズを得意としているセバゴ(Sebago)は、1946年創業のアメリカの老舗の靴ブランド。
セバゴのデッキシューズは昔から世界的に知られていまして、創業当時くらいはあのスペリー・トップサイダーにデッキシューズを納入していたらしい……、です。キャンプモカシンもCampsides(キャンプサイズ)というラインがつくられています。
Eastland(イーストランド)
マッケイ系の製法でつくられたモカシン靴を得意としているイーストランド(Eastland)は、1955年創業のアメリカはメイン州のカジュアルシューズブランド。
モカシン系のブーツはいろいろつくっていまして、そのラギッドな雰囲気は魅力的です。特にアメリカ製のものがオススメ。
Russell Moccasin(ラッセル・モカシン)
キャンプモカシンの代表的ブランドといえそうなラッセル・モカシン(Russell Moccasin)は、1898年創業のアメリカのモカシンブランド。
Fishing Oxford(フィッシング・オックスフォード)やスポーティング・クレイ・チャッカ(Sporting Clays Chukka)など、有名な名品ぞろいです。
G.H. Bass Weejuns(バス・ウィージャンズ)
ペニーローファーの元祖的ブランドであるG・H・バス(G.H. Bass)は、1876年創業のアメリカの靴ブランド。
基本的にはマッケイ製法の靴を得意としているブランドでして、モカシン系の靴もつくっていますよ。
Yuketen(ユケテン)
日本人のユキ・マツダ(Yuki Matsuda)氏が企画するユケテン(Yuketen)は、1989年創業のアメリカの靴ブランド。
往年のアメリカ靴を髣髴とさせる味わい深い靴を得意とするユケテンのモカシンは、ちょっとヒネリを加えたデザインが魅力的。アメリカ製ですよ。
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追記
- (2007年8月6日)キャンプモカシン特集記事に変更。
- (2008年6月12日)2008年春夏最初の更新。
- (2009年6月25日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年6月27日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年6月23日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年7月6日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年7月1日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年7月1日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年6月27日)2015年春夏最初の更新。
- (2018年6月8日)2018年春夏最初の更新。
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