今日は、アロハシャツ(ハワイアンシャツ)を取り上げます。《最終更新日: 2018年5月27日》
アロハシャツとは(ハワイアンシャツとは)
アロハシャツの起源は、日本や中国からハワイへ渡った移民たちがチャイナドレスや着物などをリメイクしてつくったシャツなのだそうな(ただ、この辺の話には諸説あるようです)。和洋中を折衷したアイテムといえそう。
襟型は後述の開襟が基本で、普通は半袖(半そで)。最も開放感あふれるシャツのひとつといえるでしょう。
ここで、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)主演の映画『ブルー・ハワイ(Blue Hawaii)』から、主題歌をお送りします。アロハ気分が盛り上がりますね。
着こなし
とりあえずは、ジーンズやチノパン(チノパンツ)、ショーツ(ショートパンツ)、それにスニーカーやサンダル、デッキシューズあたりを合わせるのが基本なのでしょう。ドレッシーな靴は難しいですし、重たい雰囲気の靴も合わせにくいでしょう。
とはいっても、着こなし術次第でテーラードジャケットなどに合わせたりもします。ちなみに、中にTシャツは着ても着なくてもよいと思います。
- On the Street…Trend Alert, Pitti Uomo - The Sartorialist
- 5 Ways To Wear a Printed Shirt - He Spoke Style
- 紳士のワードローブ歳時記 vol.26 アロハシャツ|GQ JAPAN
開襟シャツ(オープンカラーシャツ、キャンプシャツ)
開襟シャツは襟を開いて着ることを想定して仕立てられたシャツで、台襟がなく通常はネクタイは合わせません。前立てもありません。開襟といっても、第1ボタンを留められるようにしたものもあります。
オープンカラーシャツとも呼ばれますが、英語ではこの表現(“open collar”)を使うことは少ないようにみえます(和製英語?)。この手のシャツや襟を英語でどう表現するか調べてみると、どうやらキャンプ・シャツ(camp shirt)やキャンプ・カラー(camp collar)と表現するのが一番しっくり来るように思いました。
キューバシャツ(グアヤベラ、グァヤベラ、guayabera)
キューバシャツは名前のとおりキューバなどのカリブ海周辺地域で着られているシャツで、現地ではグアヤベラ(グァヤベラ、guayabera)と呼ばれています。
主な特徴は、全面に4つポケットが付き、縦に細かなプリーツが施されていること。開襟が主ですがそうでないものもあるようです。
Reyn Spooner(レイン・スプーナー)
レイン・スプーナー(レインスプーナー、Reyn Spooner)は、1956年創業のアメリカはハワイのアロハシャツブランド。
ここのアロハシャツは、生地を裏返して使うリバースプリントという手法でつくられており、発色が渋めなのが特徴。ラハイナ・セーラー(ラハイナ・セイラー、Lahaina Sailor)という柄が特に有名です。襟型はボタンダウンが多く、アメトラ(アメリカン・トラッド)好きが着るアロハはこれしかない?
生地は、スプーナー・クロス(Spooner Kloth)というコットン(綿)とポリエステルの混紡のもののほか、レーヨン100%のものやコットン100%のものもあります。
プルオーバーとボタンフロントのものがありまして、裾もストレートカットとラウンドカットのものがあります。フィットは総じてゆったりめ。長袖(長そで)もあります。
Engineered Garments(エンジニアード・ガーメンツ)
鈴木大器氏がデザインするエンジニアード・ガーメンツ(Engineered Garments)は、1999年に誕生したカジュアルウェアブランド。ネペンテス(Nepenthes)の兄弟ブランドといっていいのかな。大人っぽいアメカジをやるなら、今このブランドは外せません! アメリカ製。
Camp Shirt(キャンプ・シャツ)は、エンジニアード・ガーメンツの定番開襟シャツ。左右非対称(アシンメトリー)にパッチポケットが付いています。こちらは、アフガン柄のコットンシルク(絹)地を使用したCamp Shirt。エスニックな雰囲気を味わえます。
Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン、ナイジェル・ケボーン)のFrankie's Shirt(フランキーズ・シャツ)
ナイジェル・ケーボン(ナイジェル・ケボーン、Nigel Cabourn)は、1950年生まれのファッションデザイナー。世界的なミリタリーコレクターとしても知られています。そんな彼のコレクションは、やはりこだわりの逸品ぞろい。
Frankie's Shirt(フランキーズ・シャツ)は、60年代(1960年代)のブラジルのサーフシャツを基にデザインされたとのこと。開襟系の襟で、前身頃の3つのポケットが付いています。生地はコットンで、渋めの柄と派手めの柄の2種類。
この商品は、以前存在していたイギリスのワークウェアブランドのLybro(ライブロ)というブランド名を冠しています。
Soundman(サウンドマン、音男)
サウンドマン(Soundman、音男)は、今井千尋氏がデザインする2000年に誕生したカジュアルウェアブランド。コンセプトは、テーラード・ワーク・ミリタリー・スポーツを基本にデザインされたスタイリッシュ・ローテク・クローズ、とのこと。
Bread(ブレッド)は、50年代(1950年代)のシャツジャケットから着想を得たという開襟シャツ。裾のスピンドルを絞るとブルゾン風になるのが面白い。生地は丈夫なリップストップコットンで、身幅はゆったりめ。日本製。
Havanera(ハバネラ、ハヴァネラ)
ハバネラ(ハヴァネラ、Havanera)は、キューバシャツを得意としているブランド。典型的なキューバシャツをつくっているようです。
こちらは、プリーツと刺繍の入った典型的なキューバシャツ。生地はコットンポリエステルで、身幅は比較的細めかも。
Iolani Sportswear(イオラニ・スポーツウェア)
イオラニ・スポーツウェア(Iolani Sportswear)は、1953年創業のハワイのアロハシャツブランド。日系一世の人が創業し、ハワイ州で最も古いアロハシャツブランドなのだそうな。
こちらは、テロンとしたレーヨン地を使用したアロハシャツらしいアロハシャツ。クラシックな柄も魅力的です。身幅は細めですっきり着こなせます。日本製。
他の記事も……
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追記
- (2005年8月1日)商品を一部入れ替え、追加。
- (2006年6月21日)全面的に記事を入れ替え。
- (2006年7月8日)商品を追加。
- (2007年6月17日)2007年春夏最初の更新。
- (2008年6月18日)2008年春夏最初の更新。
- (2009年6月27日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年6月24日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年7月4日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年6月14日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年6月12日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年5月29日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年5月25日)2015年春夏最初の更新。
- (2016年5月23日)2016年春夏最初の更新。
- (2017年6月2日)2017年春夏最初の更新。
- (2018年5月27日)2018年春夏最初の更新。
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