
今日は、革靴(靴、レザーシューズ)のお手入れの方法(やり方)の3回目をお届けします。読んでいない方は、先に1回目、2回目を読んでおいてくださいね。《最終更新日: 2010年1月26日》
牛革の表革(スムースレザー)の靴磨き
1回目の記事で、「革靴を履く場合の全般的な注意点」を挙げました。2回目の前回は5.まで書きましたが、今回は最後のこれ。
- 適切な手入れを行う
手入れといえば、特に重要なのは「靴磨き」ですね。
革靴の素材にはいろいろありますが、今日は一番一般的な牛革(カーフ、キップ、ガラス等)の表革(スムースレザー)の靴磨き方法について、書いてみます。
その他の革、コードバン、スエード・ヌバック等については、次回書く予定です。
M. Mowbray(M.モゥブレィ、モゥブレイ、モウブレイ)、Collonil(コロニル)、Kiwi(キィウイ)
まずは、靴磨き製品のオススメブランドをご紹介。
靴クリームのブランドとしては、なんと言ってもメルトニアン(Meltonian)が有名だったのですが、現在はブランドが消滅しM.モゥブレィ(モゥブレイ、モウブレイ、M. Mowbray)が後継ブランドになっています。
以前と若干成分が違うとのうわさもありますが、まあまずはこれで間違いはないでしょう。基本ブランドです。
コロニル(Collonil)は、1909年創業のドイツの皮革製品手入れ用品のブランド。靴だけでなく、皮革製品全般のお手入れ用品を扱っています。私はこのブランドの大ファンでして、多少お値段は高いかもしれませんがそれだけのことはあると思います。
キィウイ(Kiwi)は、1906年にオーストラリアで誕生した靴手入れ用品ブランド。特に、ワックスやミンクオイルが有名です。
靴磨きの頻度
ここで言う「靴磨き」とは、靴墨(クリーム、ワックス)を入れる靴磨きのことです。
靴磨きは、しょっちゅうやればよいというものではありません。やり過ぎても革を傷めてしまいます。過ぎたるはおよばざるが如し、です。
私の場合、1回磨いたら、少なくとも10回以上はそのまま履いてます。見た目がちょっとボロくなったなぁ、というくらいで靴磨き。理由? 面倒臭いんですもん(汗)。でも、もうちょっと頻度を上げてもいいような…。
普段は靴ブラシをかけるだけ
靴磨きはしょちゅうやらなくてもいいですが、その代わり履くたびに靴ブラシをかけましょう。靴ブラシをかけると、少々の汚れや小キズは取れますよ。
なお、靴用ブラシには大きく分けて馬毛と豚毛の2種類があります。
馬毛は毛が柔らかく、普段のホコリ落とし等に向いているかな。あと、繊細な革(コードバン等)にも向いています。一方豚毛は毛が硬く、靴クリームを塗った後のクリーム落とし等に向いているかな。まあ、この辺はいろいろ説があります。




ちなみに、イギリスの本格靴ブランドであるチャーチ(Church's)やクロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)の純正靴ブラシは、馬毛です。
靴の手入れにおいて、ブラシは不可欠。用途に応じて、数本用意する必要があります。
履き下ろす前に…
靴を買ったらすぐに履きたくなる気持ちも分かりますが、履き下ろす前には必ず後述の靴磨きを行っておきましょう。
靴を履くときは、きちんと靴クリームを入れて、靴の表面を保護してやる必要があります(新品の靴の状態は、靴や店によっていろいろだと思いますが)。
靴クリームを入れないで靴を履くのは、スッピンで外を歩くようなものかな?
さあ、靴磨き
それでは実際に靴を磨きましょう。
実は靴磨きの方法は、人によって本によって、書いてあることがバラバラなのです(汗)。ゴルフのスイングみたいに、絶対にコレ! というものはないのかもしれません。
私が今日示す方法も私なりのやり方に過ぎませんので、実際に自分でいろいろ試して、自分なりの方法を見つけてください。

なお、靴磨きをするときは、シューツリー(シューキーパー)を入れておいてください。磨きやすいですから。
もうひとつ、靴磨き用の製品は、場末のヘンな店のヘンなモノ(?)を買うのではなく、今日紹介するような定評あるものを選んだほうが無難だと思いますよ。
まずは、ブラシをかけておく

これは、前述の普段のブラシがけと同じです。ほこり、汚れ等を落としておきましょう。
そうそう、ひも靴の場合、やはりひもは外しておいたほうがよいでしょう。
汚れ落とし
靴の汚れや古い靴墨を、汚れ落としで落としてやります。古布等につけて、靴全体を軽く擦ってやればよいでしょう。あまりムキになってゴシゴシやると、色落ち等の恐れがあります。
汚れ落とし用の製品として一番有名なのは、M.モゥブレィのステイン・リムーバー(Stain Remover)。靴好きなら誰もが持っている、大定番なのです。
ただ、革によってはステインリムーバーと相性が良くないものもあるようです。その場合は、コロニルのマイルド・クリーナー(Mild)がオススメ。名前のとおり、効き目が「マイルド」みたい。特にガラス革については、こっちのほうが合う気がする…。
私の場合、上記の両方を適当に使い分けています。なお、毎回汚れ落としを使う必要はないという説もありますが、いずれにせよたまには使ってやったほうがよいのでは。
乳化性の靴クリームを入れる
いわゆる靴墨には、大きく分けて「乳化性の靴クリーム」と「油性のワックス(ポリッシュ)」があります。前者は主に靴に栄養を与える効果、後者は主に防水効果と靴をピカピカに光らせる効果があります。
いろいろ意見はあるでしょうが、普通の手入れなら、靴クリームだけ入れれば十分だと思います。靴クリームだけでも磨けば十分光りますし。
靴クリームのブランドとしては、やはりM.モゥブレィが一番有名でしょうね。色展開も、すこぶる豊富です。
靴クリームの色ですが、とりあえず無色(ニュートラル)があればどの色の靴にも使えます。ただ、少なくとも黒い靴には、補色という意味で黒色の靴クリームを入れたくなりますねぇ。
色付きの靴クリームを使う場合、靴の色より薄い色を使わないと、靴の色が濃くなってしまいます。もちろん、わざと靴の色を濃くしたい場合は、その限りではありません。
靴クリームを入れる方法は、古布を使う、指を使う(!)等ありますが、細かなところまで手軽に均等にクリームを入れることができるので、私はいわゆるペネトレイトブラシ(ペネトレートブラシ)という小さなブラシを使っています。
黒靴用茶靴用で、2個はあったほうがよいでしょう(両面ブラシなら1個で済む)。
なお、靴クリームを入れたら、クリームが革に浸透するまで待ちましょう。少なくとも30分は待ったほうがよいみたいです。履き下ろしの前や靴が疲れているときなら、一晩くらい置いてもよいのでは。
ブラシをかけて、靴クリームを落とす

次は、またブラシです。ブラシをかけて、靴クリームを落とします。一生懸命ブラシをかけていると、ツヤも出てくるでしょう。
ここで使うブラシは、上記の汚れ落とし用のブラシとは別のものを用意すべきでしょうね。また、やはり黒靴用茶靴用で、2個はあったほうがよいと思います。
最後の仕上げ磨き
最後に仕上げの磨きをします、ピカピカにしましょう。こんな専用の布や革やグローブがあります。こういうのも、黒靴用茶靴用で分けたほうがよいでしょうね。
パンスト(パンティストッキング)を使うのもよいみたいですよ(汗、でも結構マジ)。
…以上で、ひととおりの靴磨き手順となります。
靴をより光らせたいなら、油性ワックス(ポリッシュ)
靴をより光らせたいなら、油性のワックス(ポリッシュ)を使いましょう。防水性も高める効果もあります。
手順としては、靴クリームを入れてブラシをかけた後、適当な布でワックスを入れることになるのでしょうね。履きジワの部分にワックスを入れると見た目が汚くなることがあるので、つま先とかかとのみに入れるのがオススメ。
ワックスで評価の高いのは、キィウイです。有名なシュー・ポリッシュ(Shoe Polish)の他、よりピカピカになるパレードグロス・プレステージ(Parade Gross Prestige)もあります。
ちなみに、"prestige" の付かないアメリカ(USA)仕様のParade Grossのほうが、シリコン入りでよく光るんだそうな。






近年は、鏡面磨き(グラッサージュ)というすごくピカピカにする技が話題です。ほんの数滴水を加えるのがコツみたい。ただ、普段は靴をピカピカにする必要はないと思いますよ。革に負担が掛かるみたいですし。冠婚葬祭(慶事)やパーティ時に試したい技と言えます。
靴が疲れているときには、デリケートクリーム
靴を酷使した結果「革の張りがなくなったかなぁ」というときは、栄養価の高いクリームを入れてあげましょう。
この手のクリームで有名なのが、M.モゥブレィのデリケート・クリーム(Delicate Cream)。トロトロしてて、食べたくなるクリーム。
ただツヤは出ませんので、後で靴クリームやワックスを入れたほうがよいでしょう。
私が最高に気に入っているのは、コロニルのプレミアム・ディアマント(プレミアム・ディアマンテ、Premium Diamant)。こちらは、(無色のものは)フルーチェみたい。
私はあまり靴磨きをしない負い目もあって(?)、このディアマントをよく使っています。上記の靴磨き手順で、靴クリームとしてこれを使います。コイツはツヤも十分出るので、靴クリーム代わりとしても申し分ないです。




革がすごくお疲れのときは、やはりコロニルのゴールド・プレミアム(Gold-Premium Leather Polish)をどうぞ。さらに強力な効き目があるみたい。その他、プレミアム・ローション(Premium Lotion)という製品もあります。
ちなみにツヤが出る出ないは、成分にろう(ロウ、蝋)が入っているか入っていないかが一応の目安になります。乳化性クリームやワックス、ディアマント等には「ろう」が入っていますが、デリケートクリームやプレミアム・ローションには入っていません。また「ろう」が入っていると、防水効果もあります。
靴クリームについては、この記事も参考になりますよ。
コバや靴底(ソール)の手入れ
これは、主に革底(レザーソール)の靴についての話です。
まずはコバ(靴底の横の部分)について。甲革と同様に靴クリームを入れておけばほぼ問題はないように思いますが、ひどく傷んだときは専用のM.モゥブレィのウェルトクリーム(ウエルトクリーム、Welt Cream)を使うとよいみたい。
いくら甲革(アッパー)がピカピカでも、コバが汚いときれいな靴には見えないものなのです。
次に革底について。こんな製品があります。コロニルのソールトニック(Sohlentonic)やM.モゥブレィのソール・モイスチャライザー(Leather Sole Moisturizer)。
水の浸透を防ぎ通気性も維持するそうなのですが、実際に私は効果を実感したことはありません(汗)。と言うか、よく分からないんですよね…。おまじないみたいなモノかも。


防水スプレーについて
「靴には防水スプレーを使え」と言われることが多いですが、表革の場合、私は特に使う必要はないと思っています。ヘタなものを使うと靴に悪そうですし。
ただ、最強の雨専用靴(?)を育てたい、と考えているなら、使うのも悪くないのでは。
私が持っているのはこれ。やはりコロニルのプレミアム・プロテクト(Premium Protect)。これは(良くも悪くも)革に栄養を与える効果もあるみたい。近年は、ナノテクを使用したナノプロ(Nanopro)というのも登場しています。
まだ続きます…
表革の手入れ全般については、こちらの記事も参考になりますよ。
次回は、こちら。これで最後です。
関連記事
追記
- (2007年7月13日)内容を更新。
- (2010年1月26日)内容を更新。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願い致します…。

この記事へのコメント
木村弘樹
普段はあまり靴磨きをしませんが、いざやってみようと思ったのですが、どこから始めるのかをいまいちわからないのに気づき、「革靴磨き」というキーワードでグーグルで検索したら、一番上に出てきたので、拝見させていただきました。
ありがとうございました。
blackwatch
このブログは、Googleとは結構相性がいいんですよ。Yahoo!とはサッパリですが(汗)。
靴磨きは、まずは正しい道具を揃えることが大切だと思います。
渡辺
靴のお手入れでご指導いただきたいのですが、靴の履きジワが気になるんですが目立たなくする方法はないのでしょうか?
blackwatch
靴の履きジワは入るのが当たり前ですし、それが味ともいえます。ただ、見苦しい種類のシワがあるのも確かでしょう。
いったん入ったシワを目立たなくする方法は、基本ですがまずはシューツリーでしょうか。あとはデリケートクリームあたりで効果があるかどうか。いずれにせよ、劇的な効果はないと思います。もしかすると、靴の修理屋さんで特別な対処をしてもらえるかもしれませんが……(あまり聞いたことがない)。
見苦しいシワが入る要因としては「widthが緩くて甲が余っている」「そもそも革質が良くない」などが挙げられそうです。あと、履き始めにヘンなシワが入るともう挽回(?)できないので、一番最初に入れるシワには気をつけたほうがよいと思います。
鈴木
さて初歩的な質問なのですがペネトレイトブラシなどでお手入後はブラシ自体についたクリームをどうやって落としていますか?
blackwatch
正式(?)にはどうやるのかはよく分からないのですが、私はペネトレイトブラシについては洗剤をつけて水洗いしています(水洗いするならペネトレイトブラシは1本でよいのかもしれません)。ブラシのためには良くないのかもしれませんけど、まあ安いものですし。
そのほかのブラシについては、特に何もしていません。私は必要性を感じませんので。
近藤裕樹
何年も前から使っている靴クリーム(上記にも紹介されているKIWIのシューポリッシュ茶色)ですが、最近縮んできたなぁっと思っていたらバラバラに砕けてしまいました。非常に使いにくいです。元に戻す方法をご存じでしょうか?
「靴クリーム」で検索してブログを拝見いたしました。
blackwatch
元に戻るかはともかく、火であぶる(熱を加える)ようなことをする人は多そうです。
http://okwave.jp/qa/q2781423.html
ただしKiwiの公式サイトによると、そういう方法はよろしくないのだそう。すごく高価なものでもないので、どうにもならないようなら買いなおすのが無難なのかもしれません。
http://www.kiwicare.jp/faq/
近藤裕樹
新品を買うつもりでダメもとでライターで破片をあぶってみました。サイト紹介にあるように全体が燃えるようなことはなく、あぶった部分だけが溶けましたので破片を周囲に寄せてあぶり溶かしてつなぎ止めました。布に取りやすくなり、これでまたしばらく使うことができそうです。
でもホント、高いものではないので新品を買った方が気持ちがよいかもしれませんね。
アドバイスありがとうございました!
blackwatch
うまくいったとのこと、良かったですね。
ちなみに、OKWaveのベストアンサーの人は、ファッション業界ではけっこう有名な人みたいです。
萩原
実はすごく足に合った気に入りの靴があったのですが、
手入れという手入れをしていなくて、
気がついたらひどい有様に...
愛着もあるけど、もう履けない。
もっと手入れをしてやればと後悔していたことから、
色々サイトを探していたのですが、
「そんなら、いっちょやってみようかな」と思わせてくれたのが、
このサイトでした。
ためになるアドバイス盛り沢山で感謝しています。
blackwatch
靴を手入れしない人は、ホントにぜんぜんしないのですよね。そりゃボロボロになりますよ。逆に、靴マニアの人は靴をいじりすぎの感もありますが……。
最低限のことだけでもやっておくとぜんぜん違いますので、頑張ってみてください。
navy
いつもブログを拝見するのが楽しみで、かなーり参考にさせて頂いているのですが、どうしても気になることがあったので、はじめてお便りします。
管理人さんがご紹介されている革靴でとても気に入っているものがあるのですが、唯一、レザーソールという点が引っかかっております。
レザーソールというのは、やはり雨の日に履くと滑りやすく、お手入れもやっかいなのでしょうか?管理人さんはどのようにされているのですか?
天候のことを気にせずに履こうと思うなら、ラバーソールの靴を選ぶほうが無難なのでしょうか?
また、レザーソールからラバーソールにソール交換するという方法もアリなのでしょうか?
だらだらと書き連ねてしまいましたが、ご教授のほどよろしくお願いいたします。
blackwatch
革底にもいろいろあるのですけど、一般的には雨の日には滑りやすいものです。また、雨の日に履くと多少は傷むかも。
というわけで、雨の日にも履きたい靴ならゴム底のほうが無難だと思います。
革底の手入れについては、いちおう上の記事に書いたソールトニックも持っていますけど、私はあまり手入れをしていません。まあ消耗部品ですし。
靴底の交換(張り替え)については、とりあえずたいていの靴ならできるはずです。ただ、費用は少なくとも1万円前後はかかりそう。それに靴にもそれなりに負担がかかります。新品の靴底を交換するのは、もったいないので私はあまりオススメしません。
それよりは、ハーフラバーというものを貼り付けることをオススメします。たいていの修理屋さんでやってくれるでしょうし、費用もそれほどでもないはず。
こんなことを書いていると革底の利点がないみたいですけど、いちおう通気性が良い(?)と言われていますし、「カツカツ」という音が格好良いという人もいます。そして何よりもその見た目、クラシックな雰囲気が魅力です。
navy
雰囲気重視の革底、実用的なゴム底という感じでしょうか。
ハーフラバー貼り付けは思いつきませんでしたが、両者の間を取るようでなにか良さそうな気がします。新品の靴に最初から装着しておいてもよいものでしょうか?
本当は雨の日には雨用の靴を準備しておくのが理想的なのでしょうが・・・
管理人さんのブログを参考にジャケパンに挑戦中なのですが、どうしても革靴を避けては通れないようなので・・・お世話になります。
blackwatch
ハーフラバーについては、Googleなどで検索してみてください。修理屋さんは新品時に付けることをたいていオススメしている印象があります。もっとも、修理屋さんのポジショントーク(とっととハーフラバーを付けてもらったほうがもうかる)もあるかもしれませんが。
革靴の数がそろわないうちはゴム底にする、カジュアル用途なら革底の革靴を買って雨の日は割り切ってスニーカーにする、などなど考え方はいろいろあると思います。
萩原
ところで質問させていただきたいのですが...
どのサイトかページか忘れてしまったのですが、
「靴を育てる」という言葉を目にしたことがありました。
靴を育てるとは、靴をどうやってどのような状態にすることでしょうか。
唐突な申し出で恐縮ですが、何かご意見お持ちでしたら、
ご教唆いただければ幸いに存じます。
blackwatch
実際にその記事を見ていないので正確なところは分からないのですが、要は履きこんで良い感じに「味」を出すということだと思われます。そのためには、適切に手入れをすることが必要でしょう。
革ジャンやジーンズ、ツイードジャケットあたりでも同じようなことが言われます。
なお「良い感じ」には個人差がありますので、例えばちょっとボロくなったくらいが良いと感じる人もあれば、それはやりすぎと感じる人もいるでしょう。
萩原
度々の質問ですいません。
管理人さんはシューキーパーの使用を推奨されていますが、
シューキーパーといっても、色々なタイプがあるみたいですね。
先日何も分からないまま、試しに1つ使ってみようと思って買ったのですが、
形状によって機能的な違いがあるのか、バネの強弱はどう影響があるのか、
どういうのがその靴に良いシューキーパーなのか見当もつきません。
使い始めたばかりで分かるわけはないのですが、
靴を何足か持っていますので、あといくつか買いたいと思っています。
何かアドバイスがあればお願いします。
blackwatch
シューツリーの考え方は諸説ありまして、とてもこのコメント欄では書ききれませんし、細かい点を記事にまとめるのもけっこう難儀です。ここでは思いついたことを簡単に書いてみます。
シューツリーの形状については、私が記事で挙げているようなものであれば無難だと思います。靴の木型とシューツリーの木型の相性があるのは確かでして、ピッタリ完璧に合っているのが理想ですがなかなかそうはいきませんので、ある程度の妥協が必要でしょう。
縦方向にしっかり収まっていて(縦方向なら少々きつくても大丈夫)、甲のシワが無理なく伸びているくらいなら、とりあえず大きな問題はないと思われます。縦方向以外でキツすぎる部分があった場合、靴が伸びてしまう可能性があります。
とまあ難しいことを考える前に、とりあえず試してみてください。物理化学の法則(?)を常識的に考えれば、自然に気がつくことがいろいろあると思います。
萩原
シューツリーに関しては、初心者の域を出ませんが、
靴を裸で置いておくよりましだろうということで、
またシューツリーを追加購入しました。
これまで買ったものはまぁまぁの値段なのですが、
次は安物を買って違いを理解しようかななんて考えています。
ところで、先日ある百貨店で靴コーナーをブラブラしていたら、
陳列棚にシューツリー入りで売られている靴が並んでいるのを見かけました。
もしかしたら今までにもこういう光景に触れていたかも知れませんが、
シューツリーを意識したのは最近のことなので、見た記憶がありません。
ちなみにそれら靴はどれも私の靴より安かったのですが、
生意気なことに、そのシューツリーには靴ブランドの焼印が入っていて、
いかにも「純正品でござーい」と言っているようでした。
それを見てから、自分のシューツリーは「あり合わせ」なのか
という劣等感のようなものが心に引っかかっています。
変なひがみみたいで情けないのですが、どうしても気になりまして。
実際のところその「純正さん」は、靴にとってどうなのですかね。
下らない話でしたら、笑い過ごしていただいて結構ですが、
もし何か情報がありましたらお願いします。
blackwatch
靴とシューツリーの木型の相性はシューツリー選びの要点のひとつで、ピッタリ合っているのに越したことはないです。そういった意味では、靴をつくっているブランドによる純正のシューツリーは良さそうに思えます。
ただし、靴ブランドがたいてい複数の木型の靴をつくっているのに対し、それらの木型に合う純正シューツリーを個別に複数用意しているブランドはあまりありません。おそらく「最大公約数」的な木型のシューツリーを純正としているブランドが多いのでしょう。
というわけで、純正のシューツリーには「大ハズレ」のものは少ない、といったところでしょうか。私自身には純正を使うこだわりはまったくありません。
萩原
純正シューツリーの件は、なるほどと思いました。
企業の事情を冷静に考えてみれば、そうですよね。
ところで、ネットのシューツリー通信販売サイトを見ていたら、
商品紹介の中に「初心者向け」とか「中上級者向け」とかの
コメントがあるのを見ました。
自分の買った品物がが中上級者向けだったのをそれで知ったのですが、
買った店の店員は全然そんなこと言ってくれませんでしたし、
(まぁ、私も自分は初心者ですとは言いませんでしたけど)
「今更返品なんかできるか」と思って、引き続き使っています。
しかし、その「級」とは何なのか、どうしたら昇級できるのか、
気になると言えば気になるんですよね。
blackwatch
そのシューツリー通信販売サイトを見ないことには想像でしか話ができませんが、単に「値段」の問題のような気もします。比較的高価なものが中上級者向けとか。
確かに一部のビスポーク靴に付属しているようなシューツリーにはマニアックな仕様のものもあるのですけど、私の記事で紹介しているようなものは特に使いこなしが難しいものではないはずです。
といいますか、萩原さんは細かい(どうでもよさそうな)ことを気にしすぎのような。シューツリーのことはとりあえずひとまず措いておいて、他のことに気を配ってみてはいかがでしょう。
萩原
いや、おっしゃる通り妙なこだわりをするタチで...すいません。
最近、履かなくなった靴が床に野積み状態になってるのを見て、
買う以外の行為についても考えなきゃと思うようになりました。
私、衣服関係はお店の請売りの知識が少しあるくらいですが、
以前からこのブログで知識を補強させてもらってました。
忙しくて全部見たわけではありませんが(更新についていけない)
知る限りこのブログは、紳士服ものでは最強だなと感服しています。
ここまで壮大な体系を築いたblackwatchさんの情熱と、
有用な情報提供に骨身を惜しまないお人柄、ただ尊敬するばかりです。
blackwatch
まあ私の知識もGoogleさんにお世話になっている部分が多かったりしますし、いかに「昔から知っているように」見せるのも腕(?)の見せ所だったりします……。
ともあれ、これからもよろしくお願いいたします。
萩原
このブログのおかげで、靴の手入れは何とか続いています。
ところで、またご相談というか質問なのですが、
最近茶色(濃い色)の靴が気になりだしました。
(元々私は靴に対して「欲しい欲しい病」がある)
実のところ、私はファッション感覚がないのをわきまえており、
スーツやシャツなどは紳士服店に任せっ切りで買うのですが、
おそらく店員も靴で私のタイプを見極めて対応しているのでしょう。
その時履いていくのは、
ストレートチップかプレーントゥばかりで、全部黒。
そんなズボラをやってきたツケが回ってきて、
今では、靴の色を変えるのがとてつもない冒険に思えます。
仮に茶色の靴を買ったとして、どのくらいの労力が必要なのでしょうか、
できれば従来路線へのインパクトは避けたいのですが、
それは可能なのでしょうか。
この辺のところ、blackwatchさんの説があれば
お聞かせいただきたいと思います。
blackwatch
お手入れの記事にコメントいただいていますが、茶色の靴の手入れ方法についての「労力」ではなく、着こなしについての「労力」ですよね?
手入れ方法については、靴クリームの色に注意を払う必要があるくらいだと思います。特に濃茶であれば難しい点はないでしょう。
着こなし方法についてですが、ビジネススーツに合わせる前提でよろしいでしょうか。とりあえず、ベルトと靴の色を合わせることは最低限注意すべきです。
実はネイビーやグレーのスーツの場合、黒靴用の着こなし(シャツやネクタイ)でそのまま茶靴にも対応することが多かったりします。逆は必ずしも対応しないのですけど。
あとは、雑誌やスナップサイトに登場するイタリア人の着こなしを参考にしてはいかがでしょう。イタリア人はとにかく茶靴が好きですから。例えばシャツを青無地にしてみるとか。ネクタイを茶系にすると茶靴を合わせる「必然性」が生まれます。
アメリカ風にするなら、バーガンディー色の靴がオススメです。特にネイビースーツに合わせると粋な雰囲気になりそう。
萩原
ご回答ありがとうございます。
質問の趣旨が分かりにくかったようですみません。
どこからどう情報を求めていいか分からなくて...
もしかしたら、靴の色によってスーツ総買い替えかと怖れていたのですが、
思っていたより大事ではなさそうで安心しました。
(スラスラご回答下さるので簡単そうに感じただけかも)
ところで、ご回答の中でハッとさせられることがありました。
何年か前に靴を作ってもらった個人経営の職人店から、
ちょくちょくベルトの案内状が届くのですが、
単なる宣伝に過ぎないと思って無視していました。
blackwatchさんのご回答を読み、
むげに無視できないなと思い直しました。
着こなしを人任せにしていた自分に、こんな盲点があったとは!
blackwatch
(上にも書きましたが)イタリア的な着こなしを想像すると、たいてい茶靴になります。逆にイギリス的な着こなしだとまず黒靴ですね。アメリカ的な着こなしでも黒靴が多いかな。フランスだと半々くらいでしょうか。
ベルトについては、カジュアル時だとそれほど気にならないのですが、スーツ時だと靴と色・素材がピッタリ合っていると確かに気持ちが良いものです。靴ブランドはベルトもつくっていることが多いですね。
萩原
このブログを参考に靴の手入れを始めて半年経ちましたが、
色々やってみて、自分なりの方法が見えてきたような気がします。
しかし、何度やってもよく分からないのが、汚れ落としです。
現在ローションタイプのものを使っているのですが、
何のために、何の効果を求めてやるのかつかめず、
ただ言われたまま、義務感でやっているような状態です。
女性の化粧で言えば、クレンジングみたいなことなのか、
それとも、文字通り、汚れていなければ不要な作業なのか、
どこまでやっていいのか、加減も分かりません。
汚れ落とし用品も色々あるみたいですが、こんな有様では、
その良し悪しを判断できるようになるかも疑問です。
何かヒントがあったら教えて欲しいのですが。
blackwatch
汚れ落としについては、靴磨きの中でも最も意見が分かれる分野でしょう。
もしかすると、油性ワックス(ポリッシュ)を使っていないのであれば、ひどく汚れていない限り、汚れ落としをする必要はないのかもしれません。普通の乳化性クリームにも少しは汚れ落としの効果はあるようですし。
ただし、油性ワックスを使っていたらどうかなと。特に鏡面磨きなんてことをしていたら、それを落とさないとまともな靴磨きができなさそうじゃないですか。乳化性クリームだけで落ちるのかな?
汚れ落としについては、こちらのムックも参考にしてください。
http://blackwatch.seesaa.net/article/331641821.html
鈴木
シューケア初心者ではありますが、ケアの手順を優しく教えていただけますか
?
ちなみに革靴は黒2足、茶1足持ってます。
アイテムとしては店の人に勧めていただき、
M.モゥブレィのステインリムーバー・ニュートラルのシュークリーム・デリケートクリームと、黒用・茶用と分けて靴ブラシ・仕上げミガキ用のグローブを持っています。
革靴を履いていたのですが、あまりケアをした事が無くどうして良いのかわかりません。
お店の人も説明はして下さったのですが、なにぶん忘れっぽくて。
文字にしてある方がいつでも見れるので。
ブログを見させていただき
汚れ落としのブラッシング→リムーバー→クリーム(デリケートクリームが先ですかシュークリームが先ですか)→ブラッシング→仕上げミガキ
というような流れかとは思いますが、クリームの後時間をおく等の条件はデリケートクリームにも言えるのか、色を少し入れたい場合はどこに手順を入れるのか。
ちょっと良くわかりません。
すみませんが宜しくお願いします。
blackwatch
デリケートクリームは栄養補給に特化したクリームです。髪用のトリートメントと同じで、これもやはり塗布したあとにある程度時間を置いたほうがよいでしょう。
デリケートクリームにはロウ(蝋)分があまり入っていないはずなので、ツヤ出し効果や防水効果はあまり期待できません。デリケートクリームを塗布したあとに、乳化性クリーム(シュークリーム)もしくは油性ワックス(ポリッシュ)を塗布して保護膜をつくるべきと考えます。
ちなみに、乳化性クリームも同時に塗布するのなら、革が特に疲れていない限り毎回デリケートクリームを使う必要はないはず。私自身はデリケートクリームを使うことはあまりありません(乳化性クリームでたいてい事足りる)。
色を入れるなら、色の付いた乳化性クリームを使うのがとりあえず基本だと思います。
もうひとつのご質問については、明日お答えします(いっぺんにお答えするのはたいへんなので)。
鈴木
初歩的な質問を2件もしてしまいすみませんでした。
でも優しく答えて下さり感謝します。
汚れ落としのブラッシング→リムーバー→クリーム(必要があれば、デリケートクリーム)→ブラッシング→仕上げミガキ
ブラシは黒茶で使い分けず濃淡
ペネトレートブラシは水洗い
お洒落でちゃんとケアのされている革靴をはいている男子になれるように頑張ります!!
またなにかわからない壁にぶつかりましたらコメントさせていただきます!!
↑
このブログを見ていればぶつからなそうですけど☆
この度は本当にありがとうございました!!!
blackwatch
「ブラシは黒茶で使い分けず濃淡」というのはそのときの私の思いつきでして、そう決まった話ではありません。現に私はいまも黒茶で分けています。そういう考え方もあるだろうということです。
「ペネトレートブラシは水洗い」も、私がそうしているだけで、一般的な話かどうかはよく分かりません。
私の書き方が悪かったでしょうか……。まあいずれにせよ大した問題ではありませんし、ご自身でいろいろ試していれば自分なりのやり方を確立していけるだろうと思います。記事中にも書いておりますとおり、靴磨きの方法は人によってかなり違いまして、絶対の正解というのはありません。
鈴木
そうですね☆このブログの内容やコメントで教えていた事をふまえて
自分なりに革靴達を可愛がろうと思います☆
ひとまず昨晩たっくさん履いた子をリムーバー→デリケートクリームまでやり放置しています。
今晩シュークリームと仕上げのミガキをするのがたのしみです!!!
blackwatch
靴磨きは、繰り返していくうちに適当に力の抜き具合も分かってくると思いますよ。頑張ってみてください。
萩原
実はご紹介いただいた雑誌を早速購入したのですが、初めて知ることが多過ぎて、なかなか考えがまとまりませんでした。これまで、靴の手入れというのは、電化製品の説明書みたいなものがあって、それに従っていればいいという程度の考えしかありませんでしたが、その雑誌を読んで、blackwatchさんが奥が深いとおっしゃられていたのが理解できました。また、これまで私宛にいただいたご回答の数々についても、意味が分かったような気がします。
今後どう靴を手入れしていくか、改めて考えたいと思っています。
blackwatch
靴磨きにも本当はそれなりに「正解」がありそうなのですが、いまいち収斂しないのですよね。不思議です。
高松浩之
よろしくお願い致します
先日マグナーニというメーカーのグリーン-ダークブラウンのムラ染めの靴を購入しまして 履く前に手入れと思いプレミアム・ディアマント(プレミアム・ディアマンテ、Premium Diamant)を使用しましたところ 白い布が磨くたびにかなり茶色に染まりました 革の色が落ちているように思えるのですが間違った手入れ方法でしたでしょか?
お教え願えれば幸いです 高松
高松浩之
使用している革はカーフです
よろしくお願い致します 高松
blackwatch
まず、一般的にクリームを塗っているときに以前のクリームなどが布に付くことはよくあることです。ただ、今回はそれが異常に多いということなのですよね。
「グリーン-ダークブラウンのムラ染め」ということで、もしかするとBerlutiのパティーヌのような加工が施されているのかもしれません。実は、パティーヌされた靴の手入れ方法については私はよく分からないのですよ。
ざっと検索して調べてみた限りでは、パティーヌされた靴はどうやら油性ワックスのみを使って手入れすることをBerlutiは推奨しているようです(伝聞情報なので正確なことは分かりません)。個人的にはたまには乳化性クリームも入れてやりたい感はありますが、もしかするとそうするとパティーヌが取れちゃうのかも。
もっとも、そもそもそのMagnanniの靴がパティーヌと同様の加工が施されているかどうかは分かりません。単純にディアマントがその革に合っていないだけという可能性もなくはないです。リムーバーを使うとさらに色が落ちそうですね(怖くて試しにくい)。いずれにせよ、Magnanniの取扱店(代理店?)などにお問い合わせになると、より詳しい情報が分かるかもしれません。
高松
メーカーが製造後にクリームなどを塗っているということは 考えられるので
色が落ちたのではなくメーカーが塗ったクリーム等がついたのかもしれませんおっしゃることなるほどとおもいました
M.モゥブレィ(モゥブレイ、モウブレイ、M. Mowbray)のデリケートな革用クリームであるアニリン・カーフ・クリーム(Aniline Calf Cream)を革靴のお手入れの方法(其の四)で見ましたが革がカーフなので これを購入して試してみようと思いますが この靴がアニリン染めでないのなら このクリームは適してませんでしょうか
たびたびの質問で申し訳ありません
よろしくお願い致します 高松
blackwatch
アニリン・カーフ・クリームでうまく行く可能性もありますが、うーんどうでしょう……(検索してみた限りでは色落ちしやすいという情報もありました)。まずはオーソドックスにMowbrayあたりの普通の乳化性の靴クリーム(無色?)を使って、判断材料にするのも手かなと。
ディアマントとかアニリン・カーフ・クリームとかはある意味特殊なクリームですので、まずは普通の靴クリームを使ってどうなるか興味があります。もしそれでうまく行ったら、悩んでいたのがバカらしいじゃないですか。ただ、なんとなくそれでもうまく行かないような気もしますが……。
油性ワックスのみで手入れするなら、色落ちは防げそうな気がします。これがとりあえず一番無難なのかもしれません。
また、思い切ってリムーバーなどでクリーム(?)を落としちゃう手もあるでしょうが、どういう状態になるかはイマイチ予想できかねます。
あとは、取扱店や代理店などに訊いてみるか、もしくは東京近辺にお住まいなら靴磨き専門店みたいな店がいくつかありますから、そこの「プロ」に相談してみるとか、そういうことが思いつきます。たぶん、私はこれ以上お役には立てないと思います……。
高松
一度取扱店等にも聞いてみることも含め 教えて頂いたことを参考に手入れし
てみたいと思います
情報量の多さ本当に敬服いたしました 高松
blackwatch
特殊な加工が施された靴は、どうしても手入れ方法も特殊になってしまいますね。
ふと思ったのですが、やはり素直にリムーバーで古いクリーム(?)を落とせばいいのかもしれません。ただ、このコメント欄だけでは色落ち具合がさっぱり分かりませんので、なんとも言えません……。
高松
先日はありがとうございました
販売店に相談しましたところ以下の回答がありましたのでご報告いたします
「この度は商品のお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。
お問い合わせ内容に関しまして以下の通りご回答させて頂きます。
こちらの商品に関しましては、ヌメ革に「パティーヌ(革に幾つもの色を重ね、独特の風合いに仕上る技術)」という特殊な技術を使用している為起こりえます。(ベルルッテイと言う靴に代表されます)
今回は、商品をお買い上げ頂いた際にこちらから高松様に対してご説明不足だった事を重ねてお詫び申し上げます。
現在使用しておられます「プレミアム・ディアマント」をお使い頂いても問題ございません。
こちらの商品は「有機溶剤」等の成分は入っておらず靴に栄養とツヤを出す商品ですので大丈夫です。
しかし、お手入れをされる際に「布」を使用されているということですが、靴を磨かれる際に「布」を使用されますと「クローム鞣し」等の革に関しましては色の定着がしっかりしているので色落ちしにくいのですが、前述しましたような手法の染め方でしたら、色落ちしやすくなります。
布に付けて、靴に塗る際には強く擦らない程度で大丈夫ですが、「磨き」をされる際には「ブラシ(馬毛等の柔らかい物)」を使用して頂く事をお勧めします。
勿論、「プレミアム・ディアマント」を使用してのお手入れは週に1~2回程度で大丈夫ですが、やはり普通に履かれてても「色落ち」は必ずしますので、その際に靴に合うようなクリームで「補色」を月に1~2回程度して頂く事も必要になります。
ですが、今回は重ねて高松様にご迷惑をお掛け致しました事を深く反省いたします。
今後はお手入れ方法のご説明の際に、もっと細やかな説明が出来る様に、スタッフ一同努めて参ります。
この度は、大変貴重なご意見誠にありがとうございます。
※御足労ですが、ご来店頂けるお時間がございましたら、「補色作業」のお手伝い及び「お手入れ方法のご説明」をさせていただきます。」
との回答でした
それで店舗に教えて頂いたように手入れしたところ 今度は靴の左右で光沢が全く違うことに気づき再度店舗に相談したところ一度見せてくださいとの返事をいただき商品を預け 後日以下のような回答がまいりました
「経緯としましては、こちらで「補色・磨き」を何度となく繰り返して作業を進めておりましたが、やはり、靴のパーツを型とりする際の「革不良」が原因かと思われます。
「右足」に関しましては毛穴も綺麗に揃っており艶も出ていますが、「左足」に関しては若干毛穴が大きい箇所があり手触りも「ざらつき感」があるように思われます。
当初よりは綺麗になったように思われますが、やはり左右で見比べますと違いが見て取れます。
つきましては、誠に勝手ながら「御返金」か「商品交換」対応をさせて頂きたいと思います。」との返答でございました
結局blackwatchさんのおかげで靴の不具合を見つけることができました事感謝いたします
それと素人の客に対しても 親切丁寧な対応をしてくれた店舗 こんなお店とはこれからも末永くお付き合いしていきたいと思いました
blackwatchさんご丁寧なアドバイス本当にありがとうございました
blackwatchさんのますますのご健康ご活躍 お祈りいたします 高松
blackwatch
やはりパティーヌでしたか。パティーヌされた靴を自分で補色するのはちょっと難しいのかもしれませんが、それなりに自分なりの「味」になるような気もします。また細かいことですが、週2回も手入れをする必要はないとは思いました。
でもまあいずれにせよ、不良品だったのは残念でしたが、お店の対応は丁寧でよかったですね。
萩原
手入れの範囲に入る問題かと思うのですが、
アッパーの傷の修理マニュアルというものがどこかにないでしょうか。
手に負えないレベルなら業者という手もあるのでしょうが、
自分は1日履けば最低1箇所傷がつくくらいの乱暴ものでして...
車の輪止めにつまずいたり、エスカレータ踏み外したり(よく怪我しないと思う)、
これを自分で上手に修理することができれば、手入れももっと楽しいと思うのです。
blackwatch
まず、浅いキズでしたら、靴ブラシでブラッシングすればそこそこ取れるはずです。
それでもダメな場合は、普通に乳化性クリームを使ってやればそこそこ目立たなくなるはずです。クリームの色で補色してやります。
さらに深いキズの場合は、私は靴用のクレヨンみたいなもので補修したことがあります。「かくれん棒」という商品名でした。
こちらには、より本格的な補修方法が紹介されています。ただ、紙やすりを使うのでちょっと勇気が要りますね(私はやったことはありません)。
http://allabout.co.jp/gm/gc/397965/
いずれにせよ、淡い色の靴の場合は、補色時の色合わせが難しいように思います。
萩原
ご紹介いただいたサイトを見ましたが、熟練が必要そうな技ですね。
どうなってもいいような靴があれば練習できるのですが、
いい靴で失敗すると、意地になって無茶苦茶にしてしまいそうです。
もう一方の「かくれん棒」ですが、これならやれそうなイメージが湧きます。
でもかわいい名前ですね。
blackwatch
靴に対して紙やすりを使ったり水洗いしたりするのは、やはり勇気が要るものです。まずはリスクの少なそうなものからやってみてください。
萩原
これをやると、どんなに小さい補修でも、何となく革全体の雰囲気が変わったように感じられます。
駄目で元々というほどひどいものなら、やって損はないと思います。逆に愛着が甦るかも。
しかし「何とか昔の状態に」などと考えてやると、やってよかったのか、傷があるままにしておくのが本来の姿じゃないのかと、ずっと気にすることになります。
ところで、やっているうちに私も考えが変わってきました。
傷なんてものは適当に隠せればよくて、気にするべきは靴の質なんじゃないかと(上手く表現できませんが)。
練習して良かったと思っています。でもよほどのことがない限りもうやりません。
blackwatch
私はやったことがないのでなんとも言いがたいのですが、革を削ることになるので雰囲気が変わることもあり得るとは思いました。もしかすると「プロ」がやったらまた違うのかもしれませんが。
匿名
お手入れの方法がわからなかったので、参考にさせていただきます。
blackwatch
つたない記事ですが、参考にしてやってください。できればちゃんとしたハンドルネームを付けていただきたかったところです……。