今日は、ビルケンシュトック(ビルケン、Birkenstock)のサンダル、クロッグを取り上げます。《最終更新日: 2016年7月11日》
Birkenstock(ビルケンシュトック、ビルケン)
ビルケンシュトックは、1774年まで歴史をさかのぼることができるドイツの老舗靴ブランド。もともとは整形外科靴を得意としていたようですが、1960年代にサンダルを発表し、世界的なサンダルブランドになりました。
そのへんのビーサンとは違う健康的でガシガシ歩けるサンダルといえば、このビルケンシュトックが圧倒的な代表格でしょう。靴底にはコルクをたっぷり使用しています。
素材やサイズ
甲革(アッパー)には、皮革(レザー)やスエード(スウェード)に加え、ビルコフロー(Birko-Flor)という合成皮革(人造皮革)もよく使われています。ビルコフローは見た目は皮革に見えますが、より廉価なのが利点。
サイズについては、レギュラー幅(幅広)とナロー幅(幅狭)の2種類の幅(width)を選べます。ただ、日本ではナロー幅はあまり用意されていないようです。
こちらは、ビルケンシュトックのサンダルの手入れ例と修理例。
ビルケンシュトックの愛用者
ビルケンシュトックのサンダルは、靴下(ソックス)も似合います。
スティーブ・ジョブズも愛用していました。
私も愛用しております。
Birkenstock Tatami(ビルケンシュトック・タタミ)
1990年に誕生したBirkenstock Tatami(ビルケンシュトック・タタミ)は、ビルケンシュトックの高級版ブランド、というか「通」向きのブランド。名前のとおり、畳の感触がコンセプトだそう。
大きな特徴は、普通のビルケンシュトックに比べて靴底(ソール)のコルクの量を30%増量していること。よりしっかりした履き心地といえます。あと、基本的に日本製です。
アメリカのAmazon.comなら、幅狭のナローウィズ(Narrow Width)を選べます。Amazon.comでは “N” とサイズ表記されています。
Arizona(アリゾナ)、Zurich(チューリッヒ)、Milano(ミラノ)
個人的にビルケンシュトックと聞いて一番最初に思い浮かべるのは、このArizona(アリゾナ)ですね。2本ストラップの完全無欠のデザイン。
Florida(フロリダ)は、ストラップが3本のモデル。フィッティングを微調整できますし、見た目にも特徴があります。
Zurich(チューリッヒ)は、甲部分の面積が広いモデル。ストラップの角度がデザイン的に絶妙だと思うなぁ。
Madrid(マドリッド)は、ビルケンシュトックが一番最初に発表したサンダルだそう。シンプルの極みの1本ストラップのモデルで、モードスタイルにも合うかも?
Pisa(ピサ)は、メッシュ風の編みこみが美しいモデルです。
Milano(ミラノ)は、かかとにストラップを付けて安定感を向上させたモデルです。
New York(ニューヨーク)もかかとにストラップがあるモデルですが、ストラップが太めなのが特徴です。
トングのRamses(ラムゼス)
Ramses(ラムゼス)は鼻緒(トング)が付いたいわゆるビーチサンダルで、これもビルケンシュトックの代表作のひとつです。
Gizeh(ギゼ)は、Ramsesのストラップを細くしたようなモデル。大人っぽい顔付きになりました。
Adria(アドリア)は、まさにビーチサンダル風のモデル。長さを調節するバックルが付いているのがビルケンシュトックらしいですね。
Mayari(マヤリ)は、親指を固定する仕組みのトングサンダル。この手の仕組みのサンダルは特に珍しくはないのですが、ビルケンシュトックには意外にあまりないです。
Yara(ヤラ?)は、親指と足首を固定する仕組みのサンダル。安定感のある履き心地を楽しめます。
クロッグのBoston(ボストン)、London(ロンドン)、Montana(モンタナ)
Boston(ボストン)は、爪先が覆われたいわゆるクロッグ。冬でも履けることがうれしい。
London(ロンドン)は、サンダルというよりは靴ですな。ポッコリした丸みが強調された、面白い靴といえます。
Montana(モンタナ)は、もう少しで靴になる(?)という感じのクロッグ。1990年代(90年代)的なリラックスしたスタイルに合いそうです。
EVA
軽く弾力性のあるEVA(ethylene-vinyl acetate、エチレン酢酸ビニルコポリマー)を全面に使用して一体成型のサンダルもあります。履き心地は普通のモデルとは異なるでしょうが、なんと言っても水に強いのが利点。プールや海、そして雨天時に最適のビルケンシュトックといえます。
その他
その他のビルケンシュトック(ビルケン)のサンダル、クロッグは、こちら。
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追記
- (2009年8月3日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年7月15日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年7月27日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年7月9日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年7月10日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年7月31日)2014年春夏最初の更新。
- (2016年7月11日)2016年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
ブラックスーツ
リゾートファッションには似合うのでしょうが、そんな格好しないし。
やはり素足で履くものなのなんですかねえ。
blackwatch
ビルケンは、リゾートと言うかリラックスしたカジュアルファッション向きですね。ちょいドレス寄りを狙うなら、アイランド・スリッパ等のほうが向いているでしょう。
昔はビルケンに靴下を合わせるのが流行りましたが、今は素足で履くことのほうが多いみたいですね(Boston等なら靴下を履いてもいいですね)。靴下を履くなら、厚手のものを。