今日は、いろいろなブランドのスニーカー、スポーツシューズ(靴)を取り上げます。素材はレザー(皮革)もスエード(スウェード)もコットンキャンバスも……。《最終更新日: 2020年4月1日》
スニーカーの着こなし(履きこなし)
若い人ならともかくオヤジ層がスニーカーを履くなら、あくまで「ハズシ」としてスニーカーを履くことをオススメしたいところです。ブレザーやテーラードジャケット、上質なコートなどに、あえてスニーカーを合わせる。そんな着こなし。
逆に、カジュアルな着こなしには、あえてドレスシューズを合わせるのが粋。要は、着こなしは足し算引き算なのです。足し算ばかりでも堅苦しいですし、引き算ばかりでも締りがなくなっちゃう。
- On the Street….The Sartorialist Mix, Florence - The Sartorialist (Wayback Machine)
- On the Street….Tenth Ave., New York - The Sartorialist (Wayback Machine)
近年は白いスニーカーが注目されています。
- Leather Portfolio - Leather Document Holder - He Spoke Style
- Mr. Porter paper boys spotted in Martin Place this morning. - Men In This Town
- Coats aren’t formal only // men's fashion blog
- 白い(ホワイト)スニーカーが人気、とな?
New Balance(ニューバランス)
ランニングシューズの代表格ニューバランス(New Balance)は、1906年創業のアメリカのスポーツシューズブランド。
マジメ顔のスニーカーといえば、まずはこのブランドを挙げたいですね。モデル数も豊富です。私が一番愛用しているスニーカーもここですよ。
Sperry Top-Sider(スペリー・トップサイダー)のデッキシューズ(ボートシューズ)
デッキシューズの代名詞スペリー・トップサイダー(Sperry Top-Sider)は、1935年創業のアメリカの靴ブランド。滑りにくいゴム底であるスペリーソールは、あまりにも有名です。
レザーモカシン型と同じく、コットンキャンバス素材のデッキシューズも超定番モデルです。プレッピースタイルには欠かせません。
Converse(コンバース)のAll-Star(オールスター)、Jack Purcell(ジャック・パーセル)
誰もが一度はお世話になったと思われるコンバース(Converse)は、1908年創業のアメリカはマサチューセッツ州の靴ブランド。
チャック・テイラー・オールスター(Chuck Taylor All-Star)とジャック・パーセル(Jack Purcell)は、泣く子も黙るスニーカーの大定番。もう一度見直してみてはいかがでしょうか。
Keds(ケッズ)、PRO-Keds(プロケッズ)
コンバースのライバルといえる(?)ケッズ(Keds)は、1916年創業のアメリカのスニーカーブランド。
内羽根式のプレーントウ型であるChampion Oxford(チャンピオン・オックスフォード)は、最も上品なスニーカーといえるでしょう。デッキシューズもあります。よりスポーティーなプロケッズ(PRO-Keds)も魅力的。
Nike(ナイキ)
現代を代表するスニーカーブランドといえるナイキ(Nike)は、1972年創業のアメリカのスポーツウェアブランド。
とにかくスニーカーの種類の多いブランドですが、私なりにオススメのスニーカーを選んでみましたよ。
Patrick(パトリック)
あの「将軍」プラティニも愛用していたというパトリック(Patrick)は、1892年創業のフランスのスニーカーブランド。
どことなく香るフランスらしい上品さが、魅力です。木型は比較的細め。
Spring Court(Springcourt、スプリングコート、スプリング・コート)
ジョン・レノンも愛用していたというスプリングコート(スプリング・コート、Spring Court、Springcourt)は、1936年創業のフランスのスニーカーブランド。
素材も色も、意外にいろいろあります。お気に入りを見つけてください。
Adidas Originals(アディダス・オリジナルス)
スニーカーの王様ブランドアディダス(Adidas)は、1948年創業のドイツのスポーツウェアブランド。
星の数ほどモデル数のありそうなブランドですが、まずはスタンスミス(Stan Smith)、スーパースター(Superstar)、カントリー(Country)あたりを押さえておきたいところ。
Maccheronian(マカロニアン)の2215L
NATO(北大西洋条約機構)軍の靴もつくっていた工場で生産されるマカロニアン(Maccheronian)は、2003年に誕生したルーマニアのスニーカーブランド。
比較的新しいスニーカーブランドといえますが、その定番っぽい顔付きは老舗の風格を感じさせます。特に2215Lが有名です。
Tretorn(トレトン)
ビョルン・ボルグやジョン・F・ケネディ、ビリー・ジョエルなども愛用していたというトレトン(Tretorn)は、1891年創業のスウェーデンはヘルシンボリの靴ブランド。
代表作のNylite(ナイライト)のほか、色も素材も豊富な上品なスニーカーがそろっています。
Superga(スペルガ)
大人っぽいキレイめキャンバススニーカーの代表格スペルガ(Superga)は、1911年創業のイタリアのスニーカーブランド。
「ガキっぽいスニーカーはイヤ」という御仁は、まずはこのブランドを試してみては?
Spingle Move(スピングル・ムーヴ、スピングル・ムーブ)
バルカナイズ製法のスニーカーをマジメに作り続けるスピングル・ムーヴ(スピングル・ムーブ、Spingle Move)は、広島県府中市(備後、びんご)に工場を持つ日本のスニーカーブランド。
新参スニーカーブランドの中では、ここは「キャラ立て」に成功しているといえるのでは? ソールがまくれ上がっていることが大きな特徴。
Asics(アシックス)のOnitsuka Tiger(オニツカタイガー)
近年ファッション向けスニーカー用のブランドとして復活したオニツカタイガー(Onitsuka Tiger)は、もともとはアシックス(Asics)のスポーツシューズのブランド名でした。
今ではヨーロッパでも人気のお洒落なスニーカーブランドとして人気が高く、Mexico(メキシコ)などモデル数も豊富になりました。
Reproduction of Found(リプロダクション・オブ・ファウンド)
各国の軍隊のトレーニングシューズを現代的に再現しているリプロダクション・オブ・ファウンド(Reproduction of Found)は、日本のVitaという会社のEye Foundという部門が企画している2016年に誕生したスニーカーブランド。
ジャーマントレーナーやブリティッシュトレーナー、カナディアントレーナー、フレンチトレーナーなど、各国のトレーニングシューズがそろっています。
K-Swiss(ケースイス)のClassic(クラシック)
ケースイス(K-Swiss)は、1966年創業のアメリカはカリフォルニアのスニーカーブランド。2人のスイス人兄弟がアメリカに移住して創業しました。
ケースイスといえば、まずはやはりこのテニスシューズのClassic(クラシック)でしょう。5本線とDリングが特徴。特に80年代(1980年代)に人気を博したこのモデル、いままさに再評価すべきと考えます。スタンスミスあたりの代わりに試してみてください。
Classic 66が1966年モデルの復刻版、Classic 88が1988年モデルの復刻版です。66は素朴なつくりのクラシックな仕上がり、88は甲裏やインソールなどのクッションが厚めの現代的な仕上がりといえます。
MoonStar Fine Vulcanized(ムーンスター・ファイン・バルカナイズ)のGym Classic(ジム・クラシック)
ムーンスター(MoonStar)は、1873年創業の日本の老舗靴メーカー(旧・月星化成)。ムーンスター・ファイン・バルカナイズ(MoonStar Fine Vulcanized)は、アッパーとソールを圧着する昔ながらのバルカナイズ(バルカナイズド、ヴァルカナイズ、ヴァルカナイズド、加硫釜)製法を使用して福岡県久留米市で製造しているこだわりのスニーカーブランドです。
Gym Classic(ジム・クラシック)は、60年代(1960年代)のトレーニングシューズを基にしているとのこと。革靴でいう「内羽根式」なので、なんとなくクラシックな雰囲気かなと(機能的な意味があるそうですが)。ムーンスターのスニーカーらしいスニーカーの中では、これが一番「キャラ」が立っているように思います。
Gym Classic C(ジム・クラシックC)は、生地強度と防水性のを高め、キャンバス地とゴムの接着も強力になるという “Paravul Coat” を生地に施しているとのこと。色展開も渋めです。
Gym Court(ジム・コート)は、Gym Classicの上級版といえるでしょうか。ゴム部分が二重になり、踵にパッドが入っています。二重のゴムは見た目にも良いアクセントに。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはスニーカーもあります。
カジュアルラインであるレッド・フリース(Red Fleece)のスニーカーは、コートシューズ系のとにかくシンプルで合わせやすい仕上がり。キャンバス地、スエード地、それにスムースレザー地のものがありまして、鳩目には遊び心が。
ガムソール仕様のものは渋い仕上がり、そしてカラーソールのものは(靴紐2種類付属)プレッピーな仕上がりといえそうです。
Anatomica(アナトミカ)のWakouwa(ワクワ)
アナトミカ(Anatomica)は、1994年に開店したフランスはパリの名店。店主のピエール・フルニエ(Pierre Fournier)氏はフレンチ・カジュアル界の生ける伝説みたいな人です。
Wakouwa(ワクワ)は、アナトミカの定番キャンバスデッキシューズ。1944年のアメリカ軍のデッキシューズを参考にしたそうな。モディファイドラストみたいな味のある木型を採用しています。アッパーとソールを圧着する昔ながらのバルカナイズ(バルカナイズド、ヴァルカナイズ、ヴァルカナイズド、加硫釜)製法で、台湾製。
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- HISTORY OF WAKOUWA EPISODE V ~進化~ - ANATOMICA【Official Site】
ZDA(ゼットディーエー)
ZDA(ゼットディーエー)は、1950年代から1960年代くらいに存在したチェコスロバキア(現スロバキア)の靴ブランド。2016年に復活しました。東欧系スニーカー特有のレトロさとストイックさを感じます。
こちらは、ランニングもしくはマラソン系のスニーカー各種。色遣いも魅力です。特に種類が多いのは2400でしょうか。スロバキア製。
Camper(カンペール)
会社の起源は1877年までさかのぼれるというカンペール(Camper)は、1975年創業のスペインはマヨルカ(マジョルカ)島の靴ブランド。
カンペールのスニーカーは基本的にはスポーツ用ではなく街履き用で、ドレスシューズ(革靴)に似た雰囲気を持っています。特にフレンチ・カジュアルのようなスタイルと相性が良いと思いますよ。
Admiral Footwear(アドミラル)
ミツカン印(?)でおなじみのアドミラル(Admiral)は、1914年創業のイギリスのスポーツウェアブランド。サッカーのマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表等のスポンサーになってユニフォームを提供した実績があります。
アドミラルのスニーカーは、お手ごろ価格で気の利いたデザインのものが多いのです。種類も豊富ですよ。
Hiroshi Tsubouchi(ヒロシ・ツボウチ)
坪内浩氏がデザインするヒロシ・ツボウチ(Hiroshi Tsubouchi)は、2008年に誕生した靴ブランド。流行をセンス良く料理した靴をつくっています。
スニーカーもつくっていまして、スニーカー以上革靴未満という雰囲気のものが主力です。
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この記事へのコメント
竹
ところで、blackwatchさんはどのようなスニーカーをお持ちですか?参考までにお聞きしたいです。
blackwatch
私は非常に特殊な「足」をしていますので、足に合うことを優先して靴を選ばざるを得ないのです。自分の足の特殊さに気付いていなかった若いころは、いろいろ履いていましたけど。
http://blackwatch.seesaa.net/article/16406122.html
と言うわけで、今実際に活躍しているのはNew Balanceの991のwidthがAAのものだけです。まあスニーカーならあまりサイズをシビアに考えなくてもよいと思うので(特にキャンバススニーカー)、もっと柔軟にいろいろ試してもいいかなとは思うのですけどねぇ。普通の足の人がうらやましいです。
クラコフ
年も明けて、現在手持ちの靴のケアを一斉に行っているのですが、スニーカーのインソールってどのようにキレイにするのがいいのでしょうか?
かなり昔に購入したアディダスのカントリーなのですが、インソールが黒ずんでしまってまして、正直足を入れるのが怖いです(汗)
とりあえず霧吹きで湿らせて拭いてみたり、その後ファブリーズなんかをしようとは考えているのですが・・
blackwatchさんはどのように靴の中の手入れをしていますか?もし有効な方法がありましたら教えていただけませんか?
あと自分は古着屋で古靴を買うことも多いので、ドレスシューズやブーツの中の掃除もどのようにやってるのか興味があります・・
blackwatch
インソールが革ならステインリムーバーで、そうでなければ適当な洗剤で、適当にこすってみるとどうでしょう。インソールを交換できるなら、それが一番スッキリするかも。
あと、革靴も丸洗いできるので、レザースニーカーもやろうと思えば丸洗いできると思います。ただ、スムースレザーとスエードのコンビだったら、どうやるんでしょうね…。
http://allabout.co.jp/mensstyle/shoes/closeup/CU20070825A/
http://allabout.co.jp/mensstyle/shoes/closeup/CU20070925A/
もし黒いのがカビだったら、それ相応の対応が必要でしょう。
http://allabout.co.jp/mensstyle/shoes/closeup/CU20070725A/
適当な業者に頼むとそれなりにやってくれるのでしょうが、お金は掛かります。
ケロリン2
今年も?
今年こそおしゃれなオヤジで行きたいと思います。
さて、通勤用スニーカーをリクエストします!
夏に往復3kmほど歩くため、通勤用スニーカーを購入しました。
熟慮を重ねた購入の結果、大失敗。
あまりにスニーカー単体で捉えすぎ、スーツスタイルから浮きまくりました^^;
それと、ロングPコートが気になります。
大人の 裾長め、シルエットキレイなコートもリクエスト希望です!
blackwatch
スーツに合わせるスニーカーについては、「絶対の定番」みたいなものはないように思います。なので、難しいといえば難しいご質問です。
見た目が革靴っぽくなくてもいいんですよね? 考え方は2つありまして、1つはお洒落っぽく着こなす方法。この場合はセンス勝負でして、うまくやればConverseのAll-Starだってスーツに合わせることができるでしょう。
もう一つは、地味に無難に合わせる方法。例えばSpingle Bizのスニーカーはデザインはほとんど革靴ですので、スーツにも違和感なく合わせられそうです。
http://blackwatch.seesaa.net/article/387314269.html
そこまで革靴デザインでなくても、濃色で単色のレザースニーカーならまあまあ「浮かない」ような気がします。
ちなみに、スーツの着こなしが「お堅い」雰囲気だったら、スニーカーを合わせにくい傾向はあるように思います。
ケロリン2さんの意図がどのあたりにあるのかよく分かりませんので(例えば失敗したスニーカーがどんなものだったか、とか)、いま書けることはこのくらいです。
着丈長めのピーコートについても、「絶対の定番」みたいなものはないように思います。強いて言えば、Brooks Brothersの定番ピーコートやSchottの740はちょっと着丈が長めなのです。
http://blackwatch.seesaa.net/article/9686924.html
今季でいうと、このあたりの商品を紹介しています。
http://blackwatch.seesaa.net/article/431636212.html
http://blackwatch.seesaa.net/article/431136002.html
http://blackwatch.seesaa.net/article/427666594.html
ダブルブレスト仕様のカーコートは、大人っぽいピーコート感覚で着こなせるように思います。
http://blackwatch.seesaa.net/article/28209832.html