今日は、和製英語というか、日本語における英語の発音というか、そういう話題。
"Rider's"(もしくは "Riders")は、英語では「ライダーズ」と濁って発音するのが正しいはず。「ライダース」のほうが定着してしまったのは、日本人にとっては「ス」のほうが発音しやすかったからではないかと私はにらんでいます。あるいは、's' は「ス」と発音するものと考えていたか。
同様の例は、服飾用語に限らず他にもたくさん。所有格の'sや複数形の-s以外にも、語尾の 's' は「ス」になっちゃうことが多いみたい。これらは全部、英語なら「ズ」が正しいはずなのですが。
- ビームス(Beams)
- ジェームス・ボンド(James Bond)
- ジェームス・ディーン(James Dean) … 近年は人名のJamesは「ジェームズ」と表記する場合が多い
- 阪神タイガース(Tigers)
- 楽天イーグルス(Eagles) … アメリカのロックグループも「イーグルス」表記だった
濁らない「ス」になるのは、'p' 'k' 'f' 等の無声音に後に続くとき。
- シップス(Ships)
- クラークス(Clarks)
- ドレイクス(Drake's)
こういうことは学校で習っているはずなのですが、忘れている方が多いと思われます。エラそうなことを書いている私も、実は最近まであまり意識していませんでした(汗)。参考記事をどうぞ。
似たような話で最近私が気になっているのが、過去分詞形の-edの発音。
- クロップド・パンツ(cropped pant)
- ピークド・ラペル(peaked lapel)
これらも上の 's' 同様の規則が適用されるので、それぞれ「クロップト・パンツ」「ピークト・ラペル」が正しいはず。つまり、「ド」ではなく濁らない「ト」。-edは必ず「ド」と発音すると信じている人が多い模様。
ちなみにこのブログでは、この手の言葉については広く普及しているほうを使っていることが多いです。「ライダース」とか。ヘンに拘っても、SEO等で不利になりそうだし(?)。
なお、この記事で間違った記述等ございましたら、ご指摘ください。
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本日の更新は、以下の記事でございます。
M65型フィールドジャケットは、やっぱり着こなしやすいわけです。短丈なので、取り回しもラク。
それでは。
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この記事へのコメント
しんいちろう
ピーター・バラカンさんなんかは雑誌に記事を書くときも、「ピーター・ゲイブリエル」なんて書いたりしますね。「パット・メシーニーが…」とか書いてるので、それ誰のこと?って思ったり。(パット・メセニーのこと)でも、こういうのを全部直してしまうなら、ターム・クルーズ、マイコゥ・ジャークスンって書かなければいけないですよね(笑)ピーターさんもそうは書いてないので、そこは臨機応変ってことなんでしょうね。
ぼくは定冠詞THEの次に続く文字が母音なのに、「ザ」って書くのは気になりますね。「ザ・エージェント」とか。
ポコ蔵
子供の頃、「ジャンバー」か「ジャンパー」かで友達と言い争ったことを思い出しました。もうどっちも使わないですね。
ところで管理人さんはマジメ服にあう「マジメ髪」はどうお考えでしょうか?いつも散髪のときに悩みます。
blackwatch
「ガブリエル」と言えば、昔はたぶん聖書に出てくるガブリエル天使のほうが有名だったので(ヘブライ語では「ガブリエル」のほうが発音は近いはず)、ジェネシスのピーターもガブリエルになっちゃたような気がします。
ちなみに聖書に出てくる天使Michealは、「ミカエル」。そう言えばアメリカでは、フランス語もドイツ語も固有名詞は全部英語読みにしちゃうみたい。
そういう難しそうなのはともかく、-sとか-edとかtheの発音くらいは機械的に運用できるはずなので、きっちりやったほうが統一感が出ていいと思うんですけどねぇ。
ポコ蔵さん、こんにちは。
jumperと言えば、イギリス英語では「セーター」の意味ですね。イギリス英語とアメリカ英語の違いもややこしいですなぁ。
髪型ですか? うーん、難しい…。今どきポマードで七三分けというのも難易度高いでしょうし。
とりあえず30代以降であれば、Men's EXやメンクラのモデルみたいな髪型でいいんじゃないでしょうか。それか、トム・ブラウンみたいな短髪か。ウルフカットは、アメトラには似合いません(汗)。
calm
blackwatch
その手の日本の教科書や辞書に載っていないような発音は、口語レベルや方言レベルのものなのでしょうか? それとも、例えば大統領が演説時に使用しても問題ないものなのでしょうか?
もっとも、語尾のsは弱い音なので、「ス」でも「ズ」でも大きな違和感がないような気もします。アメリカ人でも、sは「ス」と読みたくなるのかな?
calm
教養的には一般人レベルなので、いわゆる普通のアメリカ人は全く気にせずに4つの発音のうち自分が好きな、もしくは言いやすい発音を選んで使ってるんだと思います。とりあえず、一番フォーマルな発音は「ジ(日本人が母音の前でと教わっているもの)」だそうです。語尾sの「ス」と「ズ」にてついても基本的には「人による」みたいです。こういった話は「イギリスではどーなの」って所も知ってみたいので、今度ヒマな時に会社にいるイギリス人に聞いてみます。
嫁さんの発音に驚くことがたまにあるんですけど、今までの一番のサプライズは
"GODIVA"でした。アメリカではみんな「ゴダイヴァ」だそうです。僕的には、「ゴディバ」が「ゴダイバ」になるだけでなんか品位が無いというかマヌケな感じに聞こえてなりませんでした。
ところで、フローシャイムのコブラヴァンプ、懐かしいですね。僕は10年以上前にこの靴を初めて見た時に、アメトラは全く解釈せずにポインテッドな見た目をもってモード寄りに解釈してました。モッズっぽいスタイルとかにも合いそうですし、とがってる割には汎用性が高い靴と言えそうですね。しかもコードヴァンと来たらちょっと欲しくなっちゃいます。長くなりました。またコメントします☆
blackwatch
思ったのですが、日本語でも例えば「重複」を「ちょうふく」と読んだり「じゅうふく」と読んだりしますよね。本来は「ちょうふく」が正しいのでしょうが、今では「じゅうふく」と読む人も少なくない(教養のある人は違うでしょうけど)。数十年後くらいには、どちらも正しいことになっているかも。
sやtheも、似たようなものかもしれません。ただ受験生の方は、「正しい」とされているほうを覚えるべきだと思いますよ(笑)。
Godivaはベルギーのブランドですが、元々は「ゴダイヴァ夫人」というイギリスの女性の名前のようです(ピーピング・トムの話が有名)。ベルギーでは「ゴディバ」と読むのかもしれませんが、語源からすると「ゴダイバ」のほうが正しいのかも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E5%A4%AB%E4%BA%BA
コブラヴァンプは、アメトラにしてはちょっと不良っぽいところが魅力だと思います。
calm
blackwatch
Godivaを「ゴダイバ」と発音するのは、きっと英語圏だけなのでしょう。
外国の固有名詞の読み方については、日本と中国の間のやり方も面白いと言えば面白いのかなと。例えば「胡錦濤」は中国では「こ・きんとう」とは読まないでしょうし、「福田」も中国では「ふくだ」とは読まないでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%9B%BD%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%81%AE%E8%A1%A8%E8%A8%98
日韓については、近年は「盧武鉉」は「の・むひょん」というように韓国語読みですね。
croissant
>外国の固有名詞の読み方については、日本と中国の間のやり方も面白いと言えば面白いのかなと
使用している文字が一緒だと自分の母国語で読んじゃうみたいですね。
Georgeはゲオルグ、ジョルジュ、ジョージですし、Michaelはミカエル、マイケル、ミヒャエルと
国によってまったく読み方が変わってしまいますよね。
そもそも日本語じゃ中国読み(超複雑)を表現するのにムリがあると思いますが。
Godivaもゴッディバとか言う人は絶対いると思うし、オランダ人とかゴディファとか言いそうです。
英語に限らず多くの言語は階級や地域によって大きく変わってくるので日本のような所謂標準語はありません。ロンドンの高級ホテルのフロントと100M先でゴミ拾いしてるおっさんは同じ言葉をしゃべりません(多分)
ちなみにアメリカの大学で歴史の授業をとったとき、中国人が全て中国読みだったので
誰が誰だかさっぱりわかりませんでした。
croissant
blackwatch
こちらの記事にコメントされたことは、まったく問題ありません。と言うかこの内容ですと、こちらの記事のほうが相応しいと思います。
まあ、どの言語でも正式ではないにしてもボンヤリとした「標準語」っぽいものはあるんじゃないかとは思います。首都の放送局のアナウンサーの話す言葉とか、大統領や女王の演説とか。
でも、特に英語はアメリカとイギリスで違いますし、インドやシンガポール、フィリピン等の英語もまた違うみたいですね。日本も自信を持って「日本式の英語」を使ってもいいのかもしれません。