ブラック・フリース(Black Fleece)も好評なトム・ブラウン(Thom Browne)、今最も「旬」なファッションデザイナーと言っていいでしょう。その彼が、お洒落になるための法則を語ってくれています。
以下は、その概要を訳してみました。概訳・意訳・超訳・誤訳(?)ですので、詳しくは本文をお読みください(逐語訳をすると法的にアレな気もしますし)。
- どうしてみんなカジュアルウェアのほうが快適だって言うんだろ。僕はスーツを着ていても快適だよ。
- シャンパンが大好き。
- 『炎のランナー』『ベニスに死す』『北北西に進路を取れ』『華麗なる賭け』等が、僕の好きな映画。着こなしの参考にもなる。
- 男は散髪にカネをかけるべきではない。僕の行き付けはニューヨークのChelsea Barbersで、1回30ドル。
- 携帯電話を腕時計代わりにするのは悲しいね。僕は薄型のヴィンテージ時計を愛用しているよ。
- ウイングチップのような紐靴が数足あれば、靴に関しては十分。街中では黒靴、郊外では茶靴。
- 女性には礼儀正しくしないとダメだよ。
- 夏ならシアサッカーやカーキのスーツがいいね。また、僕は一年中ショーツを穿いているけど、ぜーったいにサンダルは合わせない。ショーツにも、ウイングチップとテニスソックスを合わせるのだ。
- 50年代末から60年代初旬ごろの紳士服が好き。アメリカンスタイルがアメリカンスタイルらしかったのは、その時代が最後だったね。
- 白麻のシーツが好き(アイロン掛けが面倒だけど)。もしくは白綿。
いかにもトム・ブラウンらしい、保守的な法則ですね。彼がジャージを着ているところは想像できないなぁ。
トム・ブラウンと言えば、エンジニアード・ガーメンツ(Engineered Garments)やウールリッチ・ウーレン・ミルズ(Woolrich Woolen Mills)のデザイナーである鈴木大器氏も、べた褒め(?)していましたよ。
- Thom Browne Again(リンク切れ)
ちょっと人それぞれ意見があると思うので、あまり強くは言いたくないのだが、個人的にちょっと、トム・ブラウンのスーツにやられてしまった。
これは、、素晴らしいと思います。素直に。
日本では、どのくらいウケているんでしょうね。
それでは。
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この記事へのコメント
ヤマ
しかしケンペルやや値上がりしましたね。たまにユニクロにケンペル似のジャケットがあるのは元35の人のがいるのかしらん、と勝手におもってます。
blackwatch
個人的には、早く春夏物のブラック・フリースを見てみたいです。勉強になりそう。
ユニクロに、ケンペル似のものがありましたっけ? 今季のユニクロは、もうちょっと身幅を絞ってくれると痩身の身には嬉しいです…。
ヤマ
ドニゴルツイードもそのうち出てくるのかしらん。
モヒカンのトムブラウンもすごいものがありますね。
blackwatch
ユニクロのツイードジャケットは、結構いい値段がしますね(身頃は細身で私でも着られそう)。売れているのかしらん。
少し前にコメントをいただきましたが、オヤジ世代がどんな髪型をするのかは悩みどころかも。
ヤマ
しんいちろう
トム・ブラウン旋風、吹き荒れていますね。
ところで、私の最近の一番の悩みはスーツのズボンの裾丈です。
これ、考えれば考えるほどわかりません。街行くスーツ姿の人たちの足元ばかりを見ています。
足元にくしゃくしゃとたまるのは論外ですが、ソックス丸見えつんつるてんはどうも。やっぱりかる~くハーフクッションくらいが正解ですかね?
パンツを腰のどのへんで履くかということにもよりますよね?スーツの場合、お腹で履くのが正しいのですか。
あとパンツは履いてるうちに下がってきますし。そこらへんも計算に入れないと。
最近大事なスーツの丈つめに失敗して(短く切りすぎた)鏡を見るたびにすこし落ち込んでいます。お洒落って難しいですね。
blackwatch
仰るとおり、私の体型で既製品がそれなりに合うのは、(細身全盛の)今だけかもしれません。5年以上前は、Sサイズでも私には大きいものが大半でした。
しんいちろうさん、こんにちは。
細身のドレスパンツであれば、やはりハーフクッションくらいが綺麗だと思います。太めのパンツやクリースのないカジュアルパンツなら、もう少し長めにするのでしょう。
ドレスパンツならお腹で穿くのが基本なのでしょうが、最近はドレスパンツでも股上が浅いものが多いので、一概には言えないように思います。
で、ウエストの位置とパンツ丈は、あまり関係ないような…(どんなシルエットであれ、そのパンツに合った適正なウエストの位置があるはず)。いずれにせよ、迷ったらちょい長めが無難ですよね。
NG
トム・ブラウンはユナイテッド・アローズが扱っているようですが、数は非常に少ないようです。
価格が価格ですからね。
blackwatch
やはり、トム・ブラウンを本当に堪能したいなら、アメリカに行かないとダメなのでしょうね。
kazu
ブルックス銀座本店BIは”BLACK FLEECE”なので見てきましたが、
やはりケタ違いのプライスに脳がハフハフしました(汗)
私は詳しいが知識がありませんが、
今や美術品として解釈するのですかね? トム・ブラウン...。
blackwatch
トム・ブラウンは、今のところファッション好きのお金持ち向きの服なのでしょうね。まあ、デザイナーズブランドは本来たいていそうですけど。
もっとも、アメリカ本国だともうちょっと手ごろみたいです。今後、ディフュージョンブランドが出たりして。
ギャラガー
blackwatch
私も、そのBrutusはパラパラと立ち読みしていました。別冊になっているので、保存するのに便利です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MYCW94/blackwatch-22/ref=nosim
ただ留意しておきたいのは、言うまでもなくこれはアメトラ寄りの内容であること。例えばオックスフォード地のボタンダウンシャツは、アメトラに興味がない人には必須ではないでしょう。
そう言った意味では、以前紹介した "Gentleman" という本がヨーロッパ寄りなので、これを併せて読めばバランスが取れるかも(日本語版は今は入手困難みたいですが)。
http://blackwatch.seesaa.net/article/5011396.html
面白いのが、いずれの本もグルーミングについて最初に触れていること。やっぱり、服だけでは紳士にはなれないんですねぇ。