今日は、バス(G.H. Bass & Company)の革靴(靴、シューズ)、ペニーローファー(コインローファー)を取り上げます。バス・ウィージャンズ(バス・ウィージャン、Bass Weejuns)はもともとの商品名ですよ。《最終更新日: 2014年8月7日》
G.H. Bass & Company(バス)
バスは、1876年創業のアメリカの靴ブランド。あのチャールズ・リンドバーグが1927年に史上初の大西洋横断単独無着陸飛行を成功させたとき、ここのブーツを履いていたそうです。へぇー。
そして、1936年にペニーローファーの元祖といわれる(そうでもないという話もある)ウィージャンズが発売されました。以来、この手の靴がすっかり定番化していることはご承知のとおりです。
バス・ウィージャンズは、以前紹介した "Gentleman" という本でも、「コインローファーの走り」として写真付きで紹介されていますよ(掲載されているのはビーフロールですが)。
また、服飾評論家の出石尚三さんがローファーについてのコラムを書かれています。なぜ「ペニー」というのかなどウンチクを知ることができますので、読んでみてください。
こちらは、バスの昔の広告やカタログ。さすが歴史の古いブランドだけあって、いろいろあります。
- Ivy Style: Bass From The Past
- Ivy Style: Penny For Your Thoughts
- The Ivy League Look: Bass Catalog, 1958
- The Ivy League Look: There's something about Weejuns, 1967
着こなし(履きこなし)
着こなし(履きこなし)についてですが、私はバスのローファーはビジネスよりもカジュアルに合わせたいですね。スーツよりもブレザーに合わせたい。
チノパンツやジーンズと合わせて、気軽に履いてください。裾幅が狭いパンツか、もしくは裾をロールアップしたパンツによく合います。ブーツカットジーンズやフレアパンツとは相性が良いとはいえないでしょう。
あと、バスのローファーは革靴の中でも最もショートノーズで華奢な靴のひとつといえるので、どちらかというと(身長比で)足の大きな人のほうが似合いやすいと思います。
アメリカのAmazon.comなら、width(足囲、ウィズ、ワイズ)を選べます。
ペニーローファー、キルトタッセルローファー
バスといえば、なんと言ってもペニーローファー(コインローファー)が有名です。こちらは、大定番のデザインのLogan(ローガン)。昔はLeavitt(レビット、レヴィット、リービット、リーヴィット)と呼ばれていたように思いますが、基本的には同じものだと思います。
甲革(アッパー)はガラスレザー、革底(レザーソール)仕様。width(足囲、ウィズ、ワイズ)は店によっていろいろありまして、“D”、“E”、“EE”(“2E”)、“EEE” くらいがあります。アメリカには “B” などもあります。
製法はマッケイ系で、正確にはミッドソールを介して2回縫っているマッケイグッドあるいはブラックラピド製法でしょうか。
Larson(ラーソン)は、ビーフロール仕様のペニーローファー。甲の部分のデザインが違うでしょ? “Gentleman” に載っているBassの靴は、なぜかこのビーフロール仕様でした。甲にちょっと迫力が出て、よりカジュアル寄りの靴になると思います。
Layton(レイトン)は、いわゆるキルトタッセルローファー。トラッドで渋いこのデザインの靴も、実はいまひそかに注目を集めていると思いますよ。オススメです。
デッキシューズ(ボートモカシン)
G・H・バスは、デッキシューズ(ボートモカシン)もつくっています。
Longview(ロングビュー、ロングヴュー)は、タッセルローファー(タッセルモカシン)型のデッキシューズ。大人っぽいデッキシューズを狙っている人は注目すべきモデルでしょう。スエード地。
オックスフォードシューズ
バスにはオックスフォードシューズ(ヒモ靴)もいろいろあります。個人的には積極的にはバスのオックスフォードシューズを履こうとは思わないのですが、お手頃価格ですので特に若い人には心強い戦力になるでしょう。おそらくマッケイ系の製法。
Burlington(バーリントン)とBuchanon(ブキャノン)は、サドルシューズ(サドルオックスフォード)。カジュアルに履くならこのくらいのお手頃価格のものがちょうど良いのかも。コンビ仕様も粋です。
Buckingham(バッキンガム)とBrockton(ブロックトン)は、ダーティーバックスやホワイトバックス風のモデル。この値段なら比較的気軽に履けるのではないでしょうか。
私のBass Weejuns(バス・ウィージャンズ)
さて、ここからは私の持っているバスのローファーをご紹介。例によってwidthが "A" という非常に細いサイズのものです。国内のお店では入手できそうにないので、アメリカのオークションサイトにて入手しました。
それでは実際に見てみましょう。まずは上から見たところ。
ここ商品の型番は "Leavitt Penny 731"。色はバーガンディです。あ、写真がヘボイってことは、このブログでは禁句になっていますよ(?)。
横から見たところです。
この靴は、ビーフロールではありません……。
さて、靴底です。革底です。かかと(ヒール)はゴム(ラバー)。
"Weejuns" という大きなロゴが見えます。
靴の中を覗いてみました。いわゆるアンラインド(裏地なしの一枚革)仕様です。
マッケイ製法の特徴と思われる縫い目も、わずかに見えます……。
なお、この靴には箱が付いていなかったので詳しいことが分からないのですが、おそらくこれはアメリカ製ではないと思われます。
履き心地については個人差が非常に大きいので、話半分で……。
靴底の返りの硬さやかかとの食いつきの強力さなどで、この靴は意外に履き慣らしに時間が掛かりました。もっとも、「履き慣らしに時間が掛かる」=「悪い靴」ではないことは、靴好きの方ならご存じですよね? あとこの靴に限りませんが、ローファーは最初はきつくても履き慣らすうちに緩くなってきます。
甲革はガラスですが、いまのところ嫌な履きジワはそれほど入らないです。
ちなみに私は、バスのタッセルローファーも持っています。
他の記事も……
ローファーを集めた記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。「カテゴリ / 靴」をご覧いただくと、当ブログの靴に関する記事を網羅できます。
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追記
- (2008年4月20日)商品を追加、入れ替え。
- (2011年8月12日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年2月18日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年7月10日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年7月19日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年8月7日)2014年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
かかし
今日たまたま初めて覗かせてもらったんですが、すっごく面白いですね。読んでいて飽きません。僕は大好きです。これからもちょくちょく覗かせてもらいます。
blackwatch
お褒めいただき、恐縮です。いや、照れますね(← 結構単純なヤツです)。
これからもよろしくお願いします。
bainiku
バスもセバコも一番細くてBくらいまでと思っていたので、驚きです。
細い足の人は同じブランドに行き着いてしまうようですね。
どこの海外通販でお求めなのか、教えていただけると助かります。
セバコは日本発送してくれないし、他のブランドも駄目な場合が多いのです。
TBさせていただきました。
blackwatch
ご夫婦揃って細足とは、珍しいですね。
細い靴の入手方法については別途記事にしますので、そちらをご参照ください。
くのや
苦労することは、靴底を張り替えてくれる、職人さん?がいなくなったこと
KIWIのマフォーガニイが手に入らないことです。
(ちなみに、昔はバーガンデイという色はなかったように思えますが。)
フローシャムのタッセルブーツは、娘に持ってかれました。
blackwatch
さ、36年ですか…(!)。昔のバスは、今のものよりさぞかし作り等がいいのでしょうね。また、色も昔はマホガニーが主流だったのでしょうか。
私は昔のバスがオークションで落ちていないかたまに探りを入れているのですが、なかなかマイサイズは見つかりません。
ちなみに、私はフローシェイムのロングウイングを愛用しております。
とらっどらぶ
学生ですがこの夏はバスのペニーローファー愛用してます!
他の靴をはこうと思うのですが履き心地がよくてつい選んでしまいます(((^^;)
blackwatch
Bassのローファーが特別に履き心地がよいとも思わないのですが、widthがDであればRegalなどのローファーよりも細いことは間違いないでしょうね。ということは、(サイズが合っていれば)ピッタリ足にフィットすることでしょう。
コーサク
質問なのですが、
「個人的には積極的にはバスのオックスフォードシューズを履こうとは思わないのですが~」とありますが
この理由を教えてもらえませんか?ちなみにスエードの「バッキンガム」もこれに該当しますか?
blackwatch
たぶんこのへんの靴もマッケイ系の製法を採用していると思うのですが(コバのステッチはおそらく飾り)、靴好きならこの手のオックスフォード靴にはグッドイヤーウェルト製法を採用してほしいと考えるのですよ。また、見た目に高級感があるとは言いがたいかなと。
もっとも、それなりに高級な服を着ていない限り、Bassのオックスフォード靴でも大きな問題はないですよ。若い人ならなおさら。それよりも、着こなし全体の完成度を上げることのほうがよほど大切です。
ダックススキー
バスのLoganを購入したのですが、家でじっくり見てみると履き口の部分の塗装が一部剥げていたり、小さな傷がいくつかついていたりしていたのですが、店に相談したところ、在庫の商品にもそういうところがあり、塗装の剥げは顔料による塗装なのである程度は仕方がないとのことでした。
管理人さんの買われたバスの記事にある写真を見るとそこまで傷などがあるようには見えないのですが、その程度のダメージは「仕様」の範囲なのでしょうか?
blackwatch
個人的には、数回履けば付いちゃうようなキズや、手入れをすればほとんど分からなくなるようなキズはあまり気になりません。結局、「程度」問題でしょうねぇ。文章だけでは私にはなんとも言えません。私が持っているものは運良く(?)状態は良いものだったようですけど。
また、もともとの製造時の問題(メーカーの責任)と保管時の問題(販売店の責任)を分けて考える必要があるでしょう。試着が繰り返されているような靴は、当然のことながら状態は悪くなりがちです。
ちなみに、アメリカ靴は一般的につくりは粗いとされています。といいますか、もしかすると日本製が一番きれいなのかもしれません。もちろん、John Lobbのような超高級靴は別です。
ノオウエアマン
現在、G.H.Bass/LOGANのサイズ選びで悩んでおります。
以前違うローファーの記事でG.H.Bass/LOGANを含めたローファーの購入についてのご相談をさせていただいたかと思います。
その際は正規代理店に在庫がなく購入が出来ておりませんでした。
先日ようやく再入荷があり早速2サイズを注文して何方が適正サイズなのか吟味しております。
これはローファー、スリップオンタイプの靴によくある壁だと思うのですがどちらのサイズも片足がしっくりきません。
キツキツを頑張って履き慣らすべきか、すんなり履ける方を靴下やインソールなどを駆使して履くべきかどちらが良いと思われますでしょうか。
この様なサイズ選びに関して過去に言及・記載などをなさっていらっしゃいましたら申し訳ございません。
よろしくお願いします。
blackwatch
「革靴は横には伸びるけど縦には伸びない」ということで、爪先が当たったり窮屈だったりするようですとやめたほうがよいでしょう。
Loganは一枚革ですから、横方向にはけっこう伸びると予想します(ストレッチスプレーを使ったりする手も)。最初から緩いとかなり緩くなるでしょう。ただ、やはり伸びるにしても限度はありますから、難しいところ。
革靴のサイズ選びは永遠の課題ですので、最後は「賭け」になってしまいます……。
ノオウエアマン
US8.0とUS8.5を注文したのですがUS8.0の右は割とすんなりと足入れが出来つつも踵の抜ける感じはないちょうど良いフィット感。
問題が左で足入れ自体が靴べらを駆使して押し込むようにしてようやく入る感じで当然ながらそんな調子なので全体的に圧迫感があり特に小指が側面に当たっているようで痛みがあります。
この小指が当たっている部分が履き込むことで伸びるのか、緩和されるのかが分からず悩んでいます。
逆にUS8.5は左右どちらもすんなり足入れが出来、左は程良いフィット感ですが右は少し抜けるといった感じです。
現時点でフィット感が程よくストレスがなく履ける状態なので逆にすぐに緩くなってしまうのではないかという不安があります。
賭けで痛みがあるUS8.0を履き続けるか否か悩みます…
横は伸びるというこの横というのが具体的にどのあたりまでを指すのか微妙なところも悩みの種となっています。
個人差の大きい問題ですが以上からどの様な印象でしょうか…?
よろしくお願いします。
blackwatch
革靴マニアの人なら、頑張って小さいサイズを選ぶような気がします。最悪でも、修理屋さんでストレッチしてもらえばなんとかなるかなと(横方向なら)。
ただ、やはり程度によります。ノオウエアマンさんの足囲が左右で大きく差があるのでしたら、大きいサイズを選ぶしかないでしょう(これまで履いてきた革靴では問題なかったのか気になります)。
靴のサイズ選びでは「面で当たっているか点で当たっているか」とよく言われます。小指の先に「点」で当たっているようでしたら、履きならすのに苦労するでしょう。
まあ、無難なのは大きいサイズなのでしょうね。インソールを入れればなんとかなるでしょうから。
ノオウエアマン
確かに調べていたらマニアの方ほど小さめを選んでるような気がします。
またやはり主観によるものが大きい問題なのでネットで調べて読んでいてもいまいちわからないんですよねぇ…
何度か足入れを繰り返してみたのですが最初の頃よりは足入れがしやすくなった気がします。
これまでローファーに関して言えばグッとサイズを下げて今は普通に履けるものもありますしちょうど良いサイズを買って間もなく履き口が広がって不恰好になってしまったものもあります。
やはりすんなり履ける方を靴下やインソールで調整するのが安全ですよね〜
ただ履き込んだ時に緩くなってしまったローファーほど醜いものってないですよね?
ふと思ったのですが横は伸びるのであればサイズは下げずにワイズだけ下げるのが一番良い買い方なのですかね?
blackwatch
「横は伸びるのであればサイズは下げずにワイズだけ下げる」というのが、よく分かりませんでした。ノオウエアマンさんの現状ですと、widthのみを下げただけだと痛くなるだけのような。それとも一般論の話でしょうか。
(「ワイズを下げる」というのは細くするという意味ですよね?)
関係あるか分かりませんが、靴のフィット感を微妙に変えるやり方として、「lengthを上げてwidthを下げる」もしくは「lengthを下げてwidthを上げる」という考え方があります。
例えば私のAllen Edmondsの靴の場合、最初は7.5Cを履いていましたが、次に8B、最終的には8.5Aを履いています(9AAでもいいかも)。どれもそれなりに履けるサイズなのですが、微妙にフィット感は変わるのです。
小指でも爪先に近い部分に当たっているのなら、lengthを上げてwidthを下げるとよいかもしれません。小指の側面がべったり当たっているのなら、その逆(もしくは単純にwidthのみを上げてもよいでしょうが、もう片方の足がフィットしなくなるかも)。
革靴のサイズ選びは、この道何十年のベテランの靴マニアでも間違うことがあるでしょうから、「失敗したら売ろう」くらいの感覚で考えるほうが幸せになれると思います。
蛇足ながら私の直感(?)ですと、ノオウエアマンさんはUS8.0(小さいほう)でよさそうに思えますが……。仮に失敗したとしても、次の機会での参考になりそうですし。
ノオウエアマン
ご指摘のコメントの内容についてレングスとワイズの関係性がいまいちわかっていなかったようです。
ちなみにレングス=サイズという理解でよかったですか?
ワイズを下げてもレングスを上げると靴全体が少し大きくなって意味がないような気がしていました。
おそらくワイズを下げるとかなり細くなる感じなんですかね?
ワイズを意識して買ったことがないのでいまいちピンとこないんですよね〜
ちなみに正規代理店のものはEです。
blackwatch様の愛靴遍歴?についてですが同じ靴でも微妙に変えて履けるんですね〜?
逆にサイズ選びに迷いそうですがその変化は何の影響が大きかったとお考えですか?
また難しいのが午前や午後の履くタイミングによって全然問題が無さそうな時もあれば、物凄く圧迫感を感じる時もあるんですよね〜
ちなみに現在は足入れを繰り返して小指の痛みは感じなくなって来ました。(慣れただけ?笑)
が足の裏の肉がぎゅっと集まっている感じがします。
私自身も履き慣らしによるレザーの将来的な変化を鑑みるとUS8.0な気がして来ています。
ちなみにレザーの種類によってもサイズ選びは変わりますか?
よろしくお願いします。
blackwatch
lengthとwidthの組み合わせがsize、と考えてよいでしょう。例えば8Eと8Dの靴は、lengthは同じだけどsizeは違うことになります(widthが違う)。
本格的なドレスシャツも、首周りと裄丈を組み合わせたものがサイズですよね。15-33みたいな。
widthの種類のない靴は、length=sizeとなるわけです。市販の靴の多くがwidthは1種類しかありませんから、事実上ほとんどの靴はlength=sizeですが、そうでない靴もあるということです。
lengthとwidthの組み合わせの選び方は、つまるところ履いてみて一番しっくり来るものを選ぶの正解かと。ボールジョイント(指の付け根)の位置が木型に合っているかが正確な目安でしょうけど、あくまで目安かなと。
革の種類によって伸び方は当然異なるでしょうが、詳しいことは私にはよく分かりません。柔らかそうな革は伸びやすいのだろうとは思います。Loganのような裏地のない一枚革は伸びやすそう(というかストレッチスプレーが浸透しやすそう)な気がしますが、自信はありません……。
ちなみに、Loganのようなマッケイ系の製法の靴は、グッドイヤーウェルト製法の靴に比べて履き込んでも靴底の沈み込みはあまりないでしょう。また、マッケイの靴はグッドイヤーウェルトの靴よりも靴底の返りは良いはず。
ということは、無理して小さめのサイズを履く必要はないのですが、サイズ調整不可能なローファーで、しかも片方のみが痛いのであれば、緩いサイズは選ばないほうがよいと考えました。「全然問題が無さそうな時」があるのであれば、いけそうな気がしますね。
ノオウエアマン
なるほど。
話が噛み合っていなかったのはそういうカラクリ?があったんですね。
そもそも私が物知らずなだけですが…(汗)
それからここぞとばかりに質問攻めをしてしまっていました。
申し訳ございません!(汗)
LOGANのようなガラスレザーは余り変化しないという情報を違うソースで見かけたもので…
ソールの返りも調べていると言及されている方がいましたがいまいち分からなかったです…
とりあえず勉強も兼ねてUS8.0にしようと思います。
以前も申しましたがUS8.5はほとんど苦がないので履き慣らしてる段階から緩くなりそうな気がします。
US8.0がダメだった場合、US8.5のD?など組み合わせを変えていくことになるかもしれないです。
このたびはありがとうございました。
失礼いたしました。
blackwatch
確かにガラス革はそんなに伸びなさそうな印象はあります。ただ、Loganは一枚革で、裏側はほぼ「素地」のはず(確かめてみてください)。ストレッチスプレーがよく浸透しそうだなと。でも、そのぶん革は分厚いしなぁ……。どうなんでしょうね。
ちなみに普通の革靴は、甲革の裏面には別の革(もしくは布)を貼っているものです。
それはさておき、8.0で頑張ってみてください。私だったら、とりあえず1週間くらい室内で履き慣らしますね。
ノオウエアマン
これまでに幾つか革靴を買って来ましたが余り深く考えずに買ってきたんだなぁ…と反省しました。
そんな調子なのでガラスレザーの特性も把握していませんでした。
調べてみるとレザーの変化を楽しむと言うより革靴を気軽に楽しむ為の素材って感じなんですね〜?
裏側は確かに素地です。
そんな事も気にしたことがなかったです…(汗)
履き慣らしについて、室内で履き慣らすつもりでしたが一週間程度で良い感じなんですね?!
多分返品期間を目一杯利用したので2〜3日分は履き慣らしてしまっている感じかもしれないです(苦笑)
そう言えば履き慣らしに関連して気になる事があります。
実はレザーソールの靴を履くのがこれが初めてでした。
履き慣らす前にやっておくべきことはありますか?
度々申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
blackwatch
「1週間」という数字は当てずっぽうです……。痛みがだいたい消えたくらいで履き下ろせばいいのではないでしょうか。
革底については、マニアックなTipsはいろいろあるようですが、とりあえずはそのままでよいのでは。なお、履き下ろした直後は滑りやすいのですが、表面が少し削れてくると落ち着くはずです。
ノオウエアマン
ズバリ、ブラックの革靴のカジュアルなコーディネートの仕方について教えてほしいです。
こちらに書き込みをしている事からもGHバスのローガンのお話です。
私の場合、全体の色味を統一してしまう癖があるからかブラック系は壁にぶちあたってしまいます。(逆に統一しないと気持ちが悪いんです…汗)
特にこれから訪れる春夏のブラック系・モノトーン?のコーディネートです。
ブラック系・モノトーンの春夏の素材ってのっぺりしている気がするんですよね〜
なんだか作業着を着ているような…
もはや作業員のような風貌になっていることもしばしば(苦笑)…
逆にブラウンは個人的にですが難なく組み合わせられてる気がしています。
いっそのことカジュアル時にブラックを履かないという手もありますが(笑)…
よろしくお願いします。
blackwatch
トラッド寄りの着こなしで完全に白黒(グレー)モノトーンにまとめると、私の経験上、飽きちゃうんですよ。モノトーンは、モードな服のほうが面白味があって向いていると思います。
モノトーンで頑張るなら、グレンチェックや千鳥格子などの柄物を活用すると、少しは変化が出そうです。
でもたぶん、いろいろな色を活用する方向のほうが、今後幸せ(?)になれると思うのですがねぇ。
名古屋のExplorerさんのブログには、G.H. Bassのローファーがよく登場している印象があります。バーガンディーも多いのですが黒もそれなりにあるはず。参考になるのでは。
https://www.e-explorer.jp/blog/brand/20220529-suzuki/
https://www.google.co.jp/search?q=g.h.+bass+site%3Awww.e-explorer.jp%2Fblog%2F
私の場合、ネイビージャケット、ブルーデニム(パンツ、ジャケット、シャツ)、オリーブ色のパンツ、カーキやベージュのコート、適当な色のシャツ・ニット類、……の中からを適当に選んで使うことが多いでしょうか。
茶靴でも問題ないけどあえて黒靴を合わせる、という感じ。
もちろんモノトーンの服も活用します。グレーヘリンボーンジャケット、ブラックジーンズ、オフホワイトパンツ、黒やグレーのタートルネック、などなど。でも全身モノトーンにはあまりしません。
以上です。
ノオウエアマン
サイズの件、ご相談に乗っていただきありがとうございました。
ただ小さかったみたいです…(笑)
屋外で実際に履いて歩くとすぐに足の至るところが痛くなるんですよね〜
伸びも考えてキツめのサイズにしたところもあったのですが自力で伸ばすのは厳しそうです。
室内で試し履きしている分にはまだ耐えられる痛みだったので大丈夫かなと思ったんですけどね〜
他力で伸ばすか売ってハーフサイズ上げて買い直すか検討中です…
そしてその気になる合わせ方についてですが、モードのご提案?はちょっと驚きました。
何となくモードとトラッドは別のグループ?で混ざり合わないものだと思っていたので…
色に限らずアイテムも様々なモノを組み合わせられるのは憧れますね〜
最近はご提案されている柄で少し変化をつけるのは意識するようになりました。
昔は無地のものばかりを買っていた事もあって作業員よろしくなファッションをしていました(笑)
またご紹介してくださったリンク、非常に参考になります。
参考になるというか単純におしゃれな御方のファッションを見るのは幸せな気持ちになれます。
個人的にカバーオールのスタイルが色使いは異なりますが私の春のファッションのイメージですかね…(ホームページアドレス参照)
私は間にニットか何かを着たくなります…
“あえての黒”で余談ですが、老舗料亭の板前さんが料理の彩りで重要なのがワンポイントの黒色だと仰っているのをテレビで見ました…(笑)
ファッションと料理における色の意味は異なるかもしれませんが黒を少しだけ入れる事で全体の色が良く見えるのだとか…?
今回に限らずこちらではモノトーンのアイテムのお話や合わせ方はことある毎にさせて頂いているんですよねぇ…
まさに挙げていただいたものはこれまでに教えて頂き、意識するようになりました〜
今回もまたファッションの考え方が広がりました。
ありがとうございました。
blackwatch
靴のサイズは難しいですね。私のローファーの場合、ストレッチスプレーでけっこう効果が出たのですが……。
モードを提案したつもりはあまりなくて、全身モノトーンは必ずしも悪いものではなく、モードなら活かせると。逆に、モードをやらないのなら単調になりがち、ということですね。
カジュアルなトラッドスタイルなら、やはり茶靴のほうが本来は合わせやすいとは思います。ただ、いまはフレンチスタイルが強いこともあって、黒靴の気分が盛り上がっているのでしょう。
ノオウエアマン
●革靴のサイズ選びについて…
おっしゃる通り、難しいです。
これに尽きます。
今回の事で革靴はいろんな靴を購入して実際に使用するのが大事なのかも知れないとも思いました。
成功・失敗の情報を蓄積して感覚が分かるようになる気がしました。
昔、プロに接客を受けて購入したパラブーツもやらかしましたからね(笑)…
本当に靴のサイズ感を他者と共有するのは難しいです。
●合わせ方について…
モードの例えはそういう意図があったのですね…
個人的に今はまさにカジュアルなトラッドスタイルを目指している感じです。
ちなみにアメリカ物でフレンチスタイルは可能なものなのでしょうか?
また春はオックスフォードのボタンダウンシャツ(白)にブラックやブラウンのローファーを合わせるつもりなのですが、これらから連想される春の装いもあれば教えてほしいです。
よろしくお願いします。
blackwatch
具体的な着こなし論についてはキリがありませんので、ここのコメント欄ではやめておきましょう……。
乱暴に言いますと、白いボタンダウンシャツに黒いローファー、それにブルージーンズ(シャツをタックインする)を合わせるだけでも、私はそれなりにフレンチっぽさを感じます。黒いウエスタンベルトをすればさらに分かりやすいかも。
https://blackwatch.seesaa.net/article/rick-astley-french-ivy.html
https://blackwatch.seesaa.net/article/french-ivy-illustrated-by-watatani.html
https://blackwatch.seesaa.net/article/222903203.html
ノオウエアマン
フレンチの記事のまとめ、ありがとうございます。
黒の取り入れ方はフレンチをお手本にしようと思います。
また気になる事がありましたらコメントします。
ありがとうございました。
失礼いたしました。
blackwatch
フレンチスタイルの定義は非常にあいまいなので、いろいろな着こなしを見てぼんやりと雰囲気をつかみ取るのが結局は早いのかもしれません。
過去の私の記事で、キーワードはいくつか挙がっていますね。
ノオウエアマン
色違いをハーフサイズ上げて購入してみたのですが、やはり最初に買った小さめが合っていたようです。
ハーフサイズ上は小さめと比べるともちろんストレスが少ないのですが妙に緩さがあり歩き辛かったです。
また、これを機に小さいサイズを引っ張り出して履いてみたのですが、むしろこの小ささが足と一体となってる?感じがして心地良い気がしました。
ただ外でしっかりと履き比べた訳ではないので一概には言えませんが…
念の為?なんとなく?、報告しました。
失礼しました。
blackwatch
まあ、そういうこともあるだろうとは思います。昨日まできつく感じた靴が、今日はそこそこちょうど良く感じたり。
もっとも、靴(木型)によっては、サイズを上げても下げても結局足に合わない靴があったりします。奥が深いというか、難しいというか。