今日は、フィデリティ・スポーツウェア(フィデリティー、Fidelity Sportswear)のPコート(ピーコート)、ダッフルコートを取り上げます。《最終更新日: 2014年12月10日》
Fidelity Sportswear(フィデリティ・スポーツウェア、フィデリティー)
フィデリティは、1941年創業のアメリカはボストンのアウターウェアブランド。実際にアメリカ軍にウェアを納入していた本格派ブランドで、ゴツいメルトンウールを使用したアウターを得意としています。
近年は日本からの別注でファッション性の高いアウターが取り扱われていて、サイズも日本人向きになりました。メルトンウールもSchott(ショット)などの定番Pコートほどには厚くなく、街着向き。
近年はフィデリティもいろいろな商品をつくっていますが、メルトンウール地のものはたいていアメリカ製だと思います。今日ご紹介している商品はすべてアメリカ製のはずです。
Pコート(ピーコート)
まずは、一番このブランドらしいアイテムであるPコート(ピーコート)からご紹介。
フィデリティのPコートは22オンスのメルトンウール地のものが主力で、ショット(Schott)の定番のものほどゴツくありません。また裏地(ライニング)は2種類ありまして、ツルっとしたサテンのものはシルエットがすっきり、中綿入りのキルティングのものは防寒性が高いのが特徴です。
22 oz. Peacoat Medium 22209-R-Wは、身幅は細めですが着丈はジャケット丈くらいのPコート。このくらいの着丈が、いまは一番着こなしやすいかな。裏地はサテンです。
22 oz. Peacoat Short 22200-R-Pは、身幅が細めで着丈がかなり短めのブルゾンのようなPコート。今の若い人に一番人気があるのは、たぶんこれでしょう。裏地はサテンです。
ダッフルコート
メルトンウールのアウターといえば、ダッフルコートも大定番アイテム。フィデリティ・スポーツウェアは、カジュアル寄りのダッフルコートを得意としています。
Duffle Short 24019-R-3は、身幅が細めで着丈が短めのダッフルコート。こぎれいに着こなしたらとてもかわいいと思いますよ。トグル(トッグル)には、昔ながらの木製の浮きのトグルと麻のロープを採用しています。
Long Duffle Coat 24093-R-4 F1339Mは、着丈がより長めのダッフルコート。水牛の角(ホーン)のトグルと皮革(レザー)製のロープ仕様ということもあり、より大人っぽい仕上がりです。
フリークスストア(Freak's Store)さんの別注のものは、全体的にさらに大人っぽい仕上がりだと思います。
チェスターフィールドコート(チェスターコート)
フィデリティから、チェスターフィールドコート(チェスターコート)が出ました。24oz Tailored Coat 24338-R F1454Mは、フィデリティらしく24オンスメルトンウール地のカジュアルな雰囲気。身幅は細めです。
近年はチェスターフィールドコートをカジュアルに着る気方が話題ですが、ドレス寄りのコートだと着こなし全体もドレスっぽくする必要があるので、特に若い人には苦手意識があるかも。でも、メルトンウール地のものなら気軽に合わせられますよ。
18oz Tailored Coat 18274-R F1338Mは、少し薄手の18オンスのメルトンを使用しています。
フリークスストアさんの別注で、千鳥格子(ハウンドトゥース)柄の24oz Tailored Coatが出ました。これは渋くて狙い目じゃないですか。
ドンキーコート、スパニッシュカラーコート
次は、ドンキーコート(ドンキージャケット)、スパニッシュカラーコート(スパニッシュコート)。リブニット襟が特徴で、往年のヴァン・ヂャケット(VAN Jacket)の定番アウターでした。
24 oz. Short Rib Jacket 24206-R-W(ショート・リブ・ジャケット)は、着丈が短めのスパニッシュカラーコートです。
CPOシャツ(C.P.O.シャツ、CPOジャケット)
次は、アウター的なシャツであるCPOシャツ(C.P.O.シャツ、CPOジャケット)。
24 oz. CPO Shirt Jacket 24850-R-Pは、メルトンウール混紡地のCPOらしいCPOシャツ。これが基本です。
その他
その他のフィデリティ・スポーツウェア(フィデリティー)は、こちら。
他の記事も……
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追記
- (2008年12月6日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年12月3日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年12月27日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2011年12月27日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年12月28日)2012年度秋冬最初の更新。
- (2014年1月3日)2013年度秋冬最初の更新。
- (2014年12月10日)2014年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
ひむ
自分はFidelityのセレクト別注の黒Pコート(22 oz. Peacoat Medium 22209-R-Wくらいの着丈ちょい短め&身幅細めのシルエット)を持っているんですが、若い世代にも流行しているコートだけに大学でかなり被ってしまうんですよね・・・・
自分は出来れば渋く着て皆と差をつけたい?(笑)です。
ガキっぽくならないコツなどご存知でしたら教えてもらえませんでしょうか?特に首元とパンツなどについてアドバイスを頂きたいのですが・・・よろしくお願いします。
ボヤッとした質問で申し訳ありません。キレイめよりもガーメンツみたいなラギッド?な感じが好みです。
blackwatch
うーん、難しいご質問ですね(汗)。Pコート自体がどちらかというと渋いというより若々しいアイテムですし。
ラギッドな着こなしは、ツイードジャケットなどを使わない限り、渋く見えるかどうかは「着ている本人」次第だったりします。本人が渋ければ渋く見えるし、そうでなければ渋く見えません……。
ラギッド路線で行くなら、すごくベタですけどカーゴパンツにワークブーツといった感じでしょうか。差をつけるなら、高価で味のある靴を使うくらいしか思いつかないですねぇ。あとはワッチキャップをかぶるとか。
私が大学生だったら、ちょい派手なカラーパンツ、もしくは印象的なマフラーで頑張るかも。そうそう、首もとはマフラーぐるぐる巻き、もしくは厚手のタートルネックを合わせるのが基本で、私もたいていそうします。
いずれにせよ、最終的には全体のシルエット勝負になるように思います。サイズやデザインがその人に似合っているか否か。
ひむ
そうですよね。やっぱりいくら服で雰囲気を出したって自分に似合ってなかったら意味がないですよね。まあ自分に似合う服を判断するのがこれまた難しいのですが・・・
でも中にタートル着ている学生は意外とあまり見ないですね。中はタートルに足元はデザートブーツ、みたいな直球のスタイルは逆に周囲と差別化できるかもしれないです。
自分も本当はもっと大人っぽいアウターにチャレンジしたいんですが、なにぶん背が低いもので(167cm)、着丈が長いコートには体が着られてしまう気がするんですよね。背が低い人にもオススメの真冬用のアウターって何かあったら教えてもらえませんか?
・・・っとこれまたボヤッとした質問ですが(笑)
blackwatch
似合う似合わないは、大学生くらいですとまだ若さでなんとかごまかせたりします。いろいろ試すなら今のうちです。オヤジ世代になるともうごまかせません(汗)。
タートルネックは、近年はあまり着られていないので新鮮味があるかもしれません。まあ、そのうちそれなりに流行しだすような気もしますが。
背が低い人のアウターといえば、仰るとおり着丈が長いものは難しいですね。トレンチコートのようにゴチャゴチャしたものも似合いにくそうです。
そういう条件を満たすアウターはいろいろあると思いますので、あとはご自身の好みでお選びになってください。もっとも、167cmならそんなに気にしすぎる必要はないと思いますけど(頭の大きさ次第?)。あと、パンツのシルエットも重要です。上に書いた「全体のシルエット勝負」とは、パンツのこともかなり意識していました。
ひむ
ほぼ毎日読ませてもらってます。これからも頑張って下さい。
blackwatch
いろいろ試してみてください。私も頑張ります。
NowhereMan
ピーコートについて質問があります。
ピーコートはイギリスの海軍の軍服となっているんですが、紹介されているブランドにイギリスのブランドが無いのはなぜなのでしょうか?
不思議に思ったので、よろしくお願いします。
blackwatch
http://blackwatch.seesaa.net/article/9686924.html
さて、Gloverallはイギリスのブランドですよ。
http://blackwatch.seesaa.net/article/8671085.html
それはさておき、ちょっと気になって調べてみたのですが、ピーコートは18世紀のヨーロッパで誕生したようで、特にイギリス軍とオランダ軍が有名だったようです。私の記事ではイギリス軍が元ネタみたいなことを書いていますが、はっきりそうとは言い切れなさそうです(いつか私の記事を書き直すかも)。仮にイギリス軍が元ネタとしても、18世紀のことですから今のピーコートととはデザインがかなり違うだろうと思われます。
また、実はイギリス人が街着としてピーコートを着る印象があまりないのですよね。ピーコートは歴史的にあまり上品なアウター扱いはされてきませんでしたし(ダッフルコートのほうが上品)。
というわけで、今となってはイギリスとピーコートを結びつけて考えないほうがよいのかと。街着としては、今はアメリカの印象が強いが強いアウターといえると思います。ちなみにヨーロッパのピーコートは、メタルボタンでもっとドレッシーなものが多そうです。
NowhereMan
質問をする前にピーコートの記事にしようか迷った挙句、なんとなくこちらに質問しました。
個人的なイメージなんですが、日本ではピーコートは上品なアウターのイメージがあります。
こうやって調べてみるとミリタリーウェアが今のファッションに結構な数で息づいているんですね。
イギリスのブランドのピーコートも有名なものがあるみたいなので、購入する際は検討したいなと思いました。
ありがとうございました。
blackwatch
そういえば、Mackintoshもありました。なんだ、けっこう紹介しているじゃないですか(笑)。
http://blackwatch.seesaa.net/article/7807555.html
ピーコートが上品かどうかなんてのは、今となっては特に若い人なら気にしなくていいと思いますよ。お気に入りを見つけてください。