
今日は、ウール、カシミア(カシミヤ)のクルーネック(丸首)、Vネック、ヘンリーネックのセーター(ニット)を取り上げます。コットン(綿)素材のセーターについては、別記事にまとめています。《最終更新日: 2019年12月3日》
セーターといえばVネックとクルーネック、ウールやカシミア(カシミヤ)はニットの王道です
クルーネックとVネックは、セーターの基本形。誰もが1枚は持っていることと思います。
素材としては、大きくコットンのものとウールのものに分けられますが、質感や暖かさでは、コットンのものよりもウールのものが勝るでしょう。
そしてカシミア(カシミヤ)のものは、高級感と滑らかな肌触りが大きな魅力です。

着こなしとしては、ボタンダウンシャツなどのドレスシャツを中に合わせるのが基本ですが、1枚で着たり中にTシャツを合わせることもできます。シルク地のスカーフを合わせる手も。
- fall prep look // men's fashion blog
- The Knit Proportion, Florence - The Sartorialist (Wayback Machine)
- The Birds: Mitch's Cream Sweater and Silk Cravat | BAMF Style
クルーネックとVネックを比べると、Vネックのほうが大人っぽくてドレス寄りの雰囲気がありますね。また、ビジネスなどでネクタイをした上に着る場合には、Vネックのほうが合わせやすいでしょう。

ちなみに、Vネックの下にタートルネックを合わせる着こなしも面白いですよ。
そうそう、ヘンリーネックも今っぽい着こなしには便利です。中にはカットソー着たりボタンダウンシャツを着たり……。近年大人気のショールカラー(ヘチマ襟)も見逃せません。
着こなしいろいろ
こちらは、スティーブ・マックイーンやミック・ジャガーのクルーネックセーター姿。品良くまとまっています。
- Steve McQueen on the set of Bullitt (1968, dir. Peter Yates) | Old Hollywood:
- Your Morning Shot: Mick Jagger: The GQ Eye: GQ
いかにもセーターらしい柄といえば、まずはアーガイル柄が挙がるでしょう。こちらは、俳優サム・ニールの着こなし。
リブ編みのセーターにも注目してください。スポーティーな雰囲気で、幅広い着こなしに対応してくれるでしょう。またスティーブ・マックイーン。
チルデンセーター(クリケットセーター、テニスセーター)

最もプレッピーなセーターと言えば、チルデンセーター(クリケットセーター、テニスセーター)に止めを刺します(?)。
近年人気急上昇中のこのセーター、さわやかに着こなしてください。ブレザーにもステンカラーコートにもダッフルコートにもよく合います。
フィッシャーマン(フィッシャーマンズ)セーター、アランセーター、ガンジー(ガーンジー)セーター

フィッシャーマンセーター(フィッシャーマンズセーター)の一種であるアランセーターは、漁師さんの着ていたセーターのこと。縄状のケーブル編みが施され、厚手なのが特徴。

やはりフィッシャーマンズセーターの一種であるガンジーセーター(ガーンジーセーター)は、前後を逆にしても着られるのが面白い。ダッフルコートあたりに合わせたい今後注目の定番セーターですよ。
John Smedley(ジョン・スメドレー、ジョンスメ)

キレイめニットの代表格であるジョン・スメドレー(ジョンスメ、John Smedley)は、1784年創業のイギリスの超老舗ニットブランド。
ここのメリノウールのセーターは、泣く子も黙る(?)秋冬の定番中の定番アイテム。Vネックもクルーネックも色や種類はすこぶる豊富です。ビジネスにもカジュアルにも……。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)

ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはコンサバなセーターが大充実しています。
メリノウールは薄手でドレッシーなことが特徴。ラムズウール(ラムウール)は中庸な厚さで使いやすいといえます。カシミア100%のセーターもありまして、やはり肌触りと高級感ならこれに勝るものはありません。イギリスの1766年創業ヒンチクリフ・アンド・サンズ(Z Hinchliffe & Sons)社のカシミアを使用しています。
ケーブル編みはまさにプレッピー、フェアアイルもトラッド気分を盛り上げてくれる柄です。
メリノウールには厚みのあるセーターもありまして、ドネガル(ドニゴール)ウールは、ネップ入りで味があるのが特徴。面白味のあるチェック柄にも注目してください。
スコットランドのブレーマー(Braemar)社に別注したシェットランドセーターが入荷しています。スコットランドのJ. C. Rennie社のウールを使用。ケーブル編みとリブ編みの組み合わせです。


















カジュアル寄りのコレクションであるレッド・フリース(Red Fleece)のセーターもありまして、遊び心のあるセーターがそろっています。
そうそう、セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
Harley of Scotland(ハーレー・オブ・スコットランド、ハーリー)のシェットランドウールセーター
ハーレー・オブ・スコットランド(ハーリー、Harley of Scotland)は、1929年創業の名前のとおりイギリスはスコットランドのニットブランド。真っ当なセーターをつくり続けていると思います。スコットランド製。
こちらは、温かみのあるシェットランド(シェトランド)ウールを使用したクルーネックセーター。身頃などに縫い目のない(シームレス)仕上がりです。サドルショルダー仕様の基本に忠実なつくり。サイズ38でM相当くらいじゃないかなぁ。
アザミの実のトゲで表面をひっかいて起毛させたセーターであるいわゆるシャギードッグセーターは、J・プレス(J. Press)が命名したというアメトラファンにもおなじみのセーター。モコモコと量感があり、暖かいセーターなのです。ハーレーにもあります。









ヴォー・トゥルー(voe true)は、原種にこだわった染色しないシェットランドウールを使用したセーター。この自然な色合いはすこぶる魅力的ですね。リブ編みのものもありました。
Shetland Woollen Co.(シェットランド・ウールン、シェットランド・ウーレン)のシャギードッグセーター
シェットランド・ウールン(シェットランド・ウーレン、Shetland Woollen Co.)は、70年代(1970年代)から2000年代にかけてイギリスはスコットランドのシェットランド諸島に実在したセーター専門店で、今はお店はないようですが商品はつくられています。
こちらは、アザミの実のトゲで表面をひっかいて起毛させたセーターであるいわゆるシャギードッグセーター。J・プレス(J. Press)が命名したというアメトラファンにもおなじみのセーターです。スコットランド製ですが、手間のかかるシャギードッグセーターのわりにはけっこう入手しやすい値段なのでは。色展開の豊富さにも注目してください。


Soglia(ソリア)
ソリア(Soglia)は、大阪のエースナイン(Ace Nine)社のニットブランド。日本製にしては比較的お手頃価格のブランドといえます。
Landnoah(ランドノア)は、暖かみのあるミドルゲージのセーター。こちらはクルーネックで、側面のみ編み方を変え、そして肘あて(エルボーパッチ)の付いた凝った仕上がり。個性的なストライプ柄はアクセントになります。










Lerwick(ラーウィック)は、ラグランスリーブ(ラグラン袖)でフィッシャーマンズセーターっぽい仕上がりのウールセーター。身頃のみリブ編みにしている点にも注目してください。大胆な2色遣いのものもあります。
Jamieson's(ジャミーソンズ、ジェミーソンズ)

シェットランド(シェトランド)ウールのセーターが得意なジャミーソンズ(ジェミーソンズ、ジャミーソン、ジェミーソン、Jamieson's of Shetland、Jamiesons)は、1893年創業のイギリスはスコットランドのニットブランド。
ジャミーソンズは、なんと言っても鮮やかなフェアアイル柄のセーターに定評があります。フェアアイルセーターの代表ブランドといってよいでしょう。
Letroyes(Le Troyes、ルトロワ)

丸編みのシームレス(縫い目のない)なつくりのカットソーを得意としているルトロワ(Letroyes、Le Troyes)は、2008年に誕生したフランスはシャンパーニュ地方製のニットブランド。
美しいシルエットのカットソーが人気ですが、ウールのニットセーターもつくっています。ローゲージセーターもありますよ。
Drumohr(ドルモア)

世界最古(!)のニットブランドであるドルモア(Drumohr)は、1770年創業のスコットランドとイタリアのニットブランド。
キレイめのセーターをお探しなら、ここもぜひ候補に入れてください。サイズ感も日本人向けになっています。
Lands' End(ランズエンド)

アメリカのアパレル通販の雄であるランズエンド(Lands' End)は、当然のことながらセーターも得意としています。
メリノウールやラムズウール、カシミアなど、素材もデザインも豊富にそろっています。
他の記事も……


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コットン(綿)素材のセーターについては、別記事にまとめています。「カテゴリ / セーター」をご覧になると、当ブログのセーターに関する記事を網羅できます。
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追記
- (2005年12月7日)商品を追加。
- (2006年1月9日)商品を追加。
- (2006年2月5日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年3月27日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月10日)コットンセーターを別記事に移動。
- (2006年12月16日)2006年度秋冬最初の更新。
- (2007年12月19日)2007年度秋冬最初の更新。
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- (2009年12月10日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年12月3日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2011年12月17日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年12月14日)2012年度秋冬最初の更新。
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- (2015年12月6日)2015年度秋冬最初の更新。
- (2016年12月25日)2016年度秋冬最初の更新。
- (2018年1月4日)2017年度秋冬最初の更新。
- (2018年12月23日)2018年度秋冬最初の更新。
- (2019年12月3日)2019年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
ノオウエアマン
先日セーターのサイズ選びのコメントをさせて頂いたと思うのですが、そちらの件は自己解決しました。
この度はお騒がせしました。
失礼しました。
blackwatch
コメントをいただきましたが、当ブログで紹介したことのないブランドの商品の「サイズ感」について訊かれましても、「ちょっと分かりません」としか答えようがありません……。
当該コメントは削除させていただきました。このコメントへのお返事は不要です。