
今日は、シェラデザイン(シェラ・デザインズ、シエラデザイン、シエラ・デザインズ、Sierra Designs)のマウンテンパーカー(マウンテンパーカ)など、アウトドアジャケットを取り上げます。ダウンジャケット、ダウンベスト(ダウンヴェスト)もありますよ。《最終更新日: 2014年1月21日》
Sierra Designs(シェラデザイン、シェラ・デザインズ、シエラデザイン、シエラ・デザインズ)

シェラデザインは、1965年創業のアメリカのアウトドア用品ブランド。シェラデザインといえば、なんと言っても60/40クロス(ロクヨン、ロクマル・ヨンマル)という素材、およびそれを使ったマウンテンパーカーが有名です。
60/40クロスは、コットン(綿)とナイロンをおよそ60対40の割合で縦横に交織した生地。防水性・防風性・耐久性・耐火性に優れた生地です。
もっとも、最近はいろいろと高機能な新素材が登場していますので、60/40クロスがアウトドアにおける最高の素材とはいえないのでしょうが、街着としては十分でしょう。着込めば着込むほど風合いが増す点も魅力。適度な光沢も上品だと思います。
- シエラ・デザイン 60/40パーカ マウンテン・パーカ復活宣言 - [メンズファッション]All About
- 60/40マウンテンパーカの歴史 - [アメカジ]All About
- いであつし氏の連載第10回は「シェラデザイン(Sierra Designs)」

Mountain Parka 7910(マウンテン・パーカー)

やはり最初はこれ、マウンテン・パーカー(マウンテン・パーカ、Mountain Parka 7910)でしょう。通称マウンパ(マンパ)。私好みのラグランスリーブ(ラグラン袖)なのがうれしい。
薄手なので防寒性は高くないですが、その分長い期間着られます。身幅に余裕があるので、中にたくさん着込めば結構寒さをしのげそう(防風性は高いですし)。コート代わりにテーラードジャケットの上に着る着方もすごくオススメ。真冬にツイードジャケットの上に着る着方が、最近すごく気になります。
色はかなり迷いますね。最もマウンパらしいのはタンやグリーン? オレンジ(ラスト)もメチャクチャ魅力的なんですよね。ビジネススーツに合わせるならやっぱりブラックでしょう。バーガンディー2013年登場の新色です。











Short Parka 8001(ショート・パーカー)
ショート・パーカー(ショート・パーカ、Short Parka 8001)は、マウンテンパーカーの着丈を10cmほど短くしたモデル。身幅や腕周りも少し細くなっています。
よりカジュアル寄りになりますね。今っぽい雰囲気を出しやすいのは、マウンテンパーカーよりもこっちかもしれません。ただし、下にテーラードジャケットを合わせる用途には向いているとはいえないでしょう。











Panamint Jacket 7891(パナミント・ジャケット)
パナミント・ジャケット(Panamint Jacket 7891)は着丈短めでフードなし、スウィングトップ(スイングトップ)感覚で着こなせるでしょう。70年代に大ヒットしたモデルの復刻版です。
Tacoma Coat 2 8101(タコマ・コート)

タコマ・コート2(Tacoma Coat 2 8101)は、バルマカーンコート(バルマカンコート、ステンカラーコート、バルカラーコート)。60/40クロスのバルマカーン、これは注目でしょう。ラグランスリーブ(ラグラン袖)だし。若干マイナーチェンジしたみたい。これはアメリカ製ではありません。





Cavalry Jacket 2 8601(キャバリー・ジャケット2)

キャバリー・ジャケット2(Cavalry Jacket 2 8601)は、M65(M-65)フィールドジャケットをアレンジしたようなモデル。これも、非常に着こなしやすそうなモデルだと思います。これも若干マイナーチェンジしたのかな。これはアメリカ製ではありません。
Washed(ウォッシュト、ウォッシュド)
Washed(ウォッシュト、ウォッシュド)シリーズは、一枚仕立てで洗い加工を施した商品群。2色遣いも楽しいですね。










Washed Light Parka 3015(ウォッシュト・ライト・パーカー)は、着丈短めで身幅もShort Parkaより少し細めのモデル。今っぽいモデルといえるでしょう。







Down Sierra Jacket(ダウン・シエラ・ジャケット)、Down Sierra Vest(ダウン・シエラ・ベスト)

ダウン・シェラ・ジャケット(ダウン・シエラ・ジャケット、Down Sierra Jacket 7951)は、典型的なデザインのダウンジャケット。これも、シェラデザインの代表作です。
ダウン・シェラ・ベスト(ダウン・シエラ・ベスト、Down Sierra Vest 7981)は、ダウンベスト(ヴェスト)です。


























Whitney Down Jacket 7952(ホイットニー・ダウン・ジャケット)は、昔のモデルの復刻版。Down Sierra Jacketよりも少し着丈が長く、また生地はナイロン100%です。






Tenaya Jacket 8802(テナヤ・ジャケット)は、ライナーが着脱可能で、さらにそのライナー単体でダウンジャケットとして活用できるアウター。機能的な仕上がりです。
Polartec(ポーラーテック)

ポーラーテック(Polartec)は、マルデン・ミルズ(Malden Mills)社が開発した機能的な防寒素材で、要するにフリースです。フリースにもいろいろありますけど、このポーラーテックが本家なのです。シェラデザイン(シエラ・デザインズ)が、そのポーラーテックを裏地に使ったアウター類をつくってくれました。












Wool Flannel(ウールフランネル)
ウールフランネル(フラノ)は、起毛感のあって温かみのある秋冬の大定番素材。その素材を利用したマウンテン・パーカーとショート・パーカーが出ました。同じ色でも60/40クロスとフラノではぜんぜん雰囲気が違うんですよね。グレーなんてその違いが顕著。




























Freak's Store(フリークスストア)別注ロングマウンテンパーカー
Long Mountain Parka(ロング・マウンテン・パーカー)は、まさに丈を長くしたマウンテンパーカー。フリークスストア(Freak's Store)が別注したLong Mountain Parkaは、微妙に仕様を変更した逸品です。
腰ポケット位置を少し高くし、腕周りを少し細くし、そしてフードを少し大きめにしているとのこと。基本の雰囲気はそのままで、よりすっきり見えるよう変更したのでしょう。生地はもちろんクラシックな60/40クロス。アメリカ製です。
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その他
その他のシェラデザイン(シェラ・デザインズ、シエラデザイン、シエラ・デザインズ)のマウンテンパーカーやダウンジャケットは、こちら。
シェラデザインの商品は、ナチュラム(Naturum)さんのところにも充実しています。ちょっと商品を探しづらいですけど(汗)、画面左上などにある商品検索欄にて「シェラデザインズ」「sierra designs」などで検索してみてください。
他の記事も……


マウンテンパーカーを集めた記事や、ダウンジャケットを集めた記事がありますので、まずはそちらをご覧ください。
「カテゴリ / ブルゾン、コート」をご覧になると、当ブログのアウターに関する記事を網羅できます。
さいごに

シェラデザイン(シェラ・デザインズ、シエラデザイン、シエラ・デザインズ)は結構サイズ展開が豊富でして、日本サイズで最大 "XXS" ~ "XXL"(アメリカサイズで "XXXS" ~ "XL")まであります。
日本サイズとアメリカサイズはズレていますので、注意してください。小さいサイズは女性用となっていることもありますが、男女の区別はないですよ。
なお、もし今日の記事の商品などがうまく表示されないようでしたら、「快適にご覧いただくために……」の記事の内容を確認してみてくださいね。ノートン先生が何かしているかも……。
追記
- (2005年12月14日)主にダウンウェアを追加。
- (2006年3月13日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年9月17日)2006年度秋冬最初の更新。
- (2007年9月24日)2007年度秋冬最初の更新。
- (2009年1月18日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年11月30日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2011年1月21日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2012年1月21日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年11月21日)2012年度秋冬最初の更新。
- (2014年1月21日)2013年度秋冬最初の更新。
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この記事へのコメント
yupo
シェラデザインズのマウンテンパーカ、いいですねぇ!いちばん好きなアウターかも。映画「ディアハンター」のワンシーン、ロバート・デニーロが身に着けていたオレンジのマウンテンパーカが印象的で、憧れていたせいもありますけどね。
40/60クロスは、綿とナイロンの弱点を補って、更に強みにしているところが凄い。マウンテニアリング用のジャケットすべて原型といっても良い程に完成されたデザインも秀逸。
とはいいつつも最近はもっぱら犬の散歩専用になっているなぁ。春にはもっと積極的に使おうかなっ。
blackwatch
オレンジのマウンパ、いいですよね。マウンパは地味な色だと着こなしがどうしても地味になりがちなんで、適度に鮮やかな色のほうが着こなしやすいのかも。
あと、都会的な黒も着やすいかな。
NowhereMan
明確な方向は決まってませんが、無駄に洋服を買わないようになりました。
毎度毎度質問攻めで申し訳ないですが、Sierra Designsマウンテンパーカーを買おうか迷っています。
しかし、コメント欄でも述べているのですが、色の豊富さに心変わりをしています。
私の好きな色を選べ…というのが、答えなんでしょうが中々決めることが難しいです。
自分の中ではブラック、グリーンで悩んでいるんですが、オレンジも良いですね…
何か助言をお願いします。
blackwatch
色の選択についてはご自身の好みとか手持ちの服次第ですので、私からはなんとも言いがたいです……。
ただひとつ言えることは、特にアウトドアスタイルにおいては黒い服は特別というか、あまり使わない色ということ。黒いマンパは、どちらかというとストリート寄りもしくはモード寄りの現代的なスタイル向きです(あとはビジネススーツ向き)。ついでに言うと、黒い靴を合わせるならマンパも黒でしょうね。
モダンかトラッドか、どちらの方向の着こなしを目指すかで、黒を選ぶか黒以外の色を選ぶかが決まると思います。ちなみに、マンパは基本的にはアメリカ的なアイテムです(ブリティッシュではない)。
蛇足ですが、黒い服を着て夏に森に入ると蜂に襲われやすくなるようですので、お気をつけください……。黒いマンパは街着専用でしょう。
NowhereMan
やはり、色は自分に似合う色や好きな色など人それぞれ個人的な問題もあるため難しいですよね。
SierraDesignsに限らず、マウンテンパーカーに至ってはアウターにしては色の種類が豊富なので余計に難しいですよね。
悩みます。
洋服ひとつとっても洋服の本来の用途や由来や歴史が知れて面白いですね。
登山をする方が着用する洋服なので、やはり遭難の恐れなどを考慮すると分かりやすい色の方が良いとか…
マウンテンパーカーは、ブリティッシュでないとなると自分はイギリスが好きだけど洋服はアメリカ寄りなのかもしれません。
ありがとうございました。
blackwatch
コンサバスタイルにおいては、実はあまり音楽の好みとの関係を考える必要はないのです。私は若い頃はブリティッシュ・ハードロックやプログレッシブロックをよく聴いていましたが、そんな服(そもそもどんな服なんだ?)は着ていませんでしたよ。クラシック音楽ファンだとスーツくらいしか着るものがなくなっちゃいますし。
http://blackwatch.seesaa.net/article/48263960.html
NowhereManさんはまだお若いということもあり、コンサバスタイルを志向されているかは分からないのですが、大人の服はそんな感じです。
NowhereMan
私は、何事にも影響されやすい気質なので、音楽の場合は聴き込む前に人間として魅力を感じないとそのアーティストの音楽を聴きこもうと思いません。
その”人間としての魅力”というものの中の一つにファッションが含まれています。
その人のファッションと言っても中には好みでない物もあります。
ただ最近は、それらのことも踏まえつつこちらを覗くようになり私の中で漠然とした方向性が決まってきたみたいです。
故に私の求めているモノ=音楽、というわけではありません。
どうせ買うのであれば、ホンモノが良い…それだけです。
ありがとうございました。
blackwatch
まあ、人によっていろいろ考え方があります。自分らしい着こなしを追求してみてください。
GORI7
blackwatch
この本は未読なのですが、雑誌のトラッド特集などにはよく登場する本ですよね。入手しやすくなるのは喜ばしいことだと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/463504761X/blackwatch-22/