今日は、トラッドについてのこの質問。
トラッドって具体的にどういうのを言うんですか?またアメトラというのはアメリカントラッドの事だということは分かるんですが、他の国のトラッドもあるんでしょうか? プレッピーについても教えて下さい!
知恵袋みたいなところのファッションの感度は正直言って全般に「遅れ」気味だと思うのですが、それでも最近はちらほら「トラッド」とか「アメトラ」とかの言葉を目にするようになりました。まあ、まだまだ少ないのですけど。
トラッドとは

さてトラッドですが、このトラッドという言葉自体、確かヴァン・ヂャケット(VAN Jacket)周辺の人が流行らせた言葉ですよね。ご存知のとおりトラディショナル(traditional)の略語で、意味は「伝統的」。
出自がヴァンなので単にトラッドと言うと「アメリカン・トラッド」を意味することが多いみたいですが、他にもトラッドはあります。洋服で有名なのは、以下の4つかな。その他、音楽でもトラッドという言葉を使いますね。
- アメリカン・トラッド(アメトラ)
- ブリティッシュ・トラッド(ブリトラ)
- フレンチ・トラッド(フレトラ、と略すのかな?)
- イタリアン・トラッド(イタトラ)
現代においては、この4か国が洋服の4大王国と言っていいでしょう。もっとも、こういう分類や用語は日本独自のものかも。
トラッドなファッションは、本来はホワイトカラー向けの保守的なファッションだと私は解釈しています。ちなみにトラッドではないファッションを挙げると、「モード」「ストリート」「ロック」「伊達ワル(汗)」とかそんな感じ。アメカジについては、特にワークウェア色の濃いものはトラッドではないと私は解釈しています(本来はブルーカラー向けのファッションなので)。
そうそう、ちょい不良(ちょいワル)ファッションは、強いて言えばイタトラ系のファッションと言えるのではないかな。
アイビーとは、プレッピーとは

アイビーやプレッピーはアメトラの一種で、特に学生っぽいファッションのこと。アイビーとプレッピーの解釈はさまざまですが、原義はともかく今は次のように解釈すれば何かとスッキリするような気がします。
- アイビー
- 50~60年代のアメリカの名門大学生のファッション。アイビー・リーグ・スタイル(Ivy league style)と言えば、欧米でも通じそう。
- プレッピー
- 80年代のアメリカの名門大学生(高校生)のファッション。アイビーよりも新しいぶん、よりカジュアル。
つまり、違いは要するに流行した年代。個人的には例えば紺ブレに合わせるパンツは、アイビーならウールパンツ、プレッピーならコットンパンツという印象があります。
ただ、欧米ではアイビーもプレッピーも特に区別はなく、全部「プレッピー(preppie)」と呼んでいるような気がしないでもないなぁ。
アイビーやプレッピーが他の若者向けファッションと比べて大きく違う点は、「エリート」「お坊ちゃん」向けのファッションであること。「ストリート」とか「ロック」とかは、基本的にワル(不良)向けのファッションじゃないですか。この違い、重要ですよ。
Anderson'sの記事を更新しました

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この記事へのコメント
furukawa
最近にわかにフレンチトラッドが気になり出しました。
しかし、色々とウンチクのあるアメトラやブリトラと違い、フレンチトラッドはとりあえずトリコロール、ボーダー、あとはマリン系のアイテムや黒靴なんかを取り入れたらほぼいっちょあがり(?)という印象を受けました。
フレンチトラッドに関しては参考となるサイトや書籍がほとんどなく、こんな印象になってしまったのですが、やはりトラッドと言うからにはそんなに甘いモンではないのでしょうか。
blackwatch
もうちょっと大人っぽいフレンチ・トラッドもあるんですよ。でもなんというか、うまく説明できないんですよね。アメリカでもイギリスでもイタリアでもなかったら、消去法でフランスという感じ(あとはチロル地方あたりのトラッドもあるのかな)。
そもそも、フランスはまずは女性服の国なんでしょう。イギリスは男性ドレス服、アメリカはカジュアル服、イタリアはラテン服という感じです。