今日は、2種類の外羽根式の革靴(靴、シューズ)について考えてみます。《最終更新日: 2025年5月8日》
まずは基本の確認。革靴は大きく内羽根式と外羽根式に分類できます。よく分からない人はこちらの記事で確認してみてください。
これを踏まえて、さらに外羽根式の靴を2種類に分類できるというのが本日のお話。その2種類が、ブルーチャー(ブルーカー、blucher)とダービー(derby)です。
以前は私はアメリカ式の外羽根靴の呼び方がブルーチャー、イギリス式の呼び方がダービーだと考えていましたが、いくつかの英語の資料を読むとどうやら靴の意匠によって使い分けされているようなのです。もっとも、特にアメリカではあまり厳密には使い分けられていないようですが。
- The Derby Shoe & Blucher Guide - Gentleman's Gazette
- Shoe Types and Styles | Old Leather Shoe (Wayback Machine)
まずはブルーチャー。言葉で説明するのがちょっと難しいのですが、外羽根の部品が靴底(コバ)につながっていないのが特徴と考えています(画像をご覧いただいたほうが早いかと)。爪先からかかとまでの部品がつながっている靴ともいえるでしょう。
具体的には、オールデン(Alden)の990とか、アレン・エドモンズ(Allen Edmonds)のLeeds(リーズ)とか、チャーチ(Church's)のShannon(シャノン)とか。比較的アメリカ靴に多い意匠といえます。
対してダービーは、外羽根の部品が靴底(コバ)につながっているのが特徴と考えています(爪先とかかとの部品が分かれている)。イギリスの外羽根式ブローグシューズやカントリーシューズはたいていこれ。意外なところではリーガル(Regal)の2504もこれですね。軍用のサービスシューズもたいていこのダービー型です。
この2種類を比較しますと、強いて言えばブルーチャーのほうがダービーよりもドレス寄りと考えてよいのでは。ただし、フォーマル寄りの外羽根式プレーントウといわれるいわゆるVフロントの靴はダービーですけど。
プレーントウですとブルーチャーは一枚革でつくられていることが多いようですが、ウイングチップ(フルブローグ)などではブルーチャーでも爪先と履き口周りはたいてい別革でつくられています(ロングウイングが典型)。
ところで、チャーチのGrafton(グラフトン)はロングウイングではありませんが、ブルーチャーかダービーか判別に迷う靴だなと。ちょっと凝った外羽根の形状をしています。
――さて、以上を踏まえてオールデンやアレン・エドモンズ、チャーチなどの本国ウェブサイトのカタログを見てみますと……、あれれ? 何か違うぞ(汗)。
アメリカブランドは、深い考えがなく使い分けているようにみえます(それとも何か別の法則があるのか)。対してイギリスブランドは、外羽根式ならすべてダービー扱いという感じ。いったい今日の記事の内容は合っているのかしらん。
まあいいや(いいのか?)。とにかく2種類の外羽根式の靴があるのは確かなので、今日はそれを認識できたということにしましょう。呼び方はともかくとして……。
それでは。
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この記事へのコメント
ノオウエアマン
スリッポン以外で、所謂紐靴で、ビジネス(オフィスカジュアル)もカジュアルも季節も問わずに履ける茶色の革靴ってありますか?
Uチップの購入を検討しておりましたが春夏に履くには重そうだしオフィスカジュアルに履くにはアウトドア感?強い気がするし…
今はバスのローファーを穿いてますが寒々しくて寒々しくて…
よろしくお願いします。
blackwatch
オフィスカジュアルということはビジネススーツではありませんよね? であれば、Uチップがアウトドア感が強すぎることはないはずです。Uチップでもプレーントウでもブローグ靴でも、お好みで選んでよいでしょう。
春夏でも問題なく履けるはずですが、薄着になる猛暑の夏ですともっと軽い靴を履きたくなる気持ちは分かります。割り切って、真夏用は別の靴を用意したほうがよさそうに思います。
どうしても1足で済ませたいなら、寒々しくないスリッポンを選ぶ手も。ショートノーズではないAldenなどのタッセルローファーや、量感のあるローファーであるParabootのReimsみたいな靴など。
ノオウエアマン
オフィスカジュアルの認識についてですが、所謂ジャケパンスタイルになるんだと思います。具体的にはカジュアルなシャツに綿パンというスタイルで、今の時期はそれに丸首のウールニットって感じです…。
今の職場の雰囲気的にネクタイ締めてジャケット着るって感じはないです。なので現在春先にウールニットの代わりになるものを何にしようかという問題も抱えているのですがそれはまた別の機会にコメントするかもです…。
Uチップがアウトドア感?が強いと思ったのは私が革靴の知識がないからかもしれません。小耳に挟んだ情報ですがジャランスリワヤがコスパが良いと聞いたもので本格的?に革靴デビューする前にここで買おうとサイトを見ていた所ここのUチップを見てUチップ=ゴツいものという認識になってしまったようです…。
やはり一つで全ての事を賄おうと、横着するのはダメなのですね。とコメントする度に思うのですが忘れてコメントしてしまうんですよねぇ…。申し訳ございません…。
blackwatch
シャツにセーターにコットンパンツという恰好でしたら、Jalan SriwijayaのUチップで何も問題ないと思います。私が把握していない、何か特別なUチップの商品があるのかもしれませんが。
もっとも、このへんは好みもあるでしょうから、Uチップがゴツく見えるのでしたら、プレーントウなりブローグ靴なりモンクストラップなりを検討してもよいと思います。