今日は、シャツの首元から白いTシャツを見せる着こなしについて。最近、気になるのです。
本来はワークシャツやアロハシャツのようなかなりカジュアルなシャツ向きの着こなしなのでしょうが、ボタンダウンなどのシャツと合わせる着こなしも昔からよく見られました。
60年代(1960年代)が舞台の映画『アメリカン・グラフィティ』においても、この着こなし方が多用されています。シャツはボタンダウンでしょうね。
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- American Graffiti Richard Dreyfuss - Google画像検索
私が学生だった1990年頃(渋カジの頃)も、これがシャツの標準的な着こなし方のひとつだったように記憶しています。いま思うと、当時はUネックのランニングシャツからクルーネックのTシャツへの下着の移行時期だったのかなと。クルーネックの下着になると、自動的に首元から下着が見えることになるわけです。
さてその後、00年代(2000年代)以降くらいからは、首元から白いTシャツを見せる着こなしは人気がなくなってしまいました。この手の着こなしは、当時主流のラテン(イタリア)風の着こなしとは相性が良くないのです。胸元を見せてナンボ、の世界ですから。ワイドスプレッドカラー系のシャツとも相性が良くないですし。そうそう、クール・ビズとも相性が良くなかったですね。
しかし、どうやらこの着こなし方が復活するようです。いわゆる「ハズシ」的な着こなしとして確かに新鮮ですし、胸元のアクセントにもなるでしょう。テーラードジャケットに合わせるのもおススメ。
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ちなみに、有名ファッションデザイナーのポール・スミス氏は、昔からこの着こなし方をしばしばやっていた印象があります。もっとも、彼のようにスーツに合わせるのは安易にマネしないほうが無難かも。
それでは、白いTシャツはどういうものを選ぶべきか。絶対条件は「生地が薄手」であることでしょう。厚手だとシャツの中でゴワゴワして、とても着心地が悪くなってしまいます。高級Tシャツでもよいですが、基本はパックTシャツなのでは。廉価ですし。
90年代に私がよく着ていたのが、アメリカのフルーツ・オブ・ザ・ルーム(Fruit of the Loom)のパックTシャツ。薄手でコットン100%のわりには首周りが伸びにくい点を気に入っていました。いまも売っていますけど、まったく同じ品質ではないのでしょうね。
より遊び心を出したいなら、白以外のTシャツの選択肢もあるでしょう。ただ、黒いTシャツあたりだとトラッド感は薄れてしまいます。爽やかな色がおススメ(細いボーダー柄という手も)。不思議なことに、黒いタートルネックだとトラッド感は薄れないのですが。
また、ポロシャツの中に白いTシャツを着ても面白いでしょう。これも白くなくてもよいでしょうが。
というわけで、おカネもあまりかかりませんし、アメトラ(アメリカン・トラッド)好きなら試してみる価値がある着こなしではないでしょうか。白い靴下の着こなしとちょっと感覚が似ているかも。
それでは。
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