
ビームス(Beams)のおなじみ中村達也氏が、2025年秋冬商品のためのヨーロッパ出張レポートをまとめられていましたので、今日はそのご紹介。
中心となるのが、イタリアはフィレンツェで行われているメンズファッションの見本市であるピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)です。近年はピッティ以外で発表するブランドも増えているそうなので、ミラノとロンドンも含めたレポートとのこと。
モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
まずは、注目すべき色をまとめたこちらの記事。
- ブラウン
「今回多くのサプライヤーから提案されていた」「特に打ち出されていたのがチョコレートブラウンと言われるかなり濃いめのブラウン」
- グレイッシュブルー
「ライトブルーに少しグレーを混ぜたようなトーン」
- グリーン
「昨年から続くグリーン」「どの色目が一番強いということはない」「淡いグリーンに少しグレーを混ぜたようなスモーキーなグリーンがバリエーションに加わっています」
- ライトグレー
「継続的なカラー」「明るいグレーに見えるチェックの提案も」
- ナチュラル
「ホワイトの流れは続いているが、来秋冬はオフホワイトやナチュラル」
- ベージュとキャメル
「継続的なカラーですが、今回も本当に多く見られました」
- ネイビー
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「全身ネイビーのディスプレイが多く見られた」「ジョルジオ・アルマーニ本人のスタイルのイメージ」「80年代後半や90年代にそれを真似ていた人たち多くいた」
- モノトーン
「グレーの濃淡で表現するモノトーンコーディネート」
- ボルドー
「今回の打ち出しのカラーの中では一番難易度が高いカラー」
次は、個別のアイテム編。
- パターンニット
「ケーブルのような編み柄からフェアアイル、ノルディック、アーガイル、ボーダー、ヘリンボーン等々」
- ジップアップセーター
「ジップアップのニット=イタリアっぽいというイメージも少し変わってきているのかな」
- タートルネック
「誰が見てもタートルネック押しだとわかるくらい」「『寒い時期が短くなったからタートルネックではなくモックネックで乗り切ろう』なんていう日本人的な発想は彼らには全くないようです」
- ブラッシュコットンシャツ
「カジュアルシャツにおいて起毛感のあるシャツ」「ドレスシャツは新しい打ち出しはなにもありませんでした」
- オーバーコート
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「ゆったりしたシルエットで長めの着丈と言う傾向は変わりません」「柔らかくて軽いという生地」
- フーディー
「ウールのニットパーカーがとにかく多く、パーカのレイヤードはちょっと流行りになっている」
ちなみに、「フーディー」のつづりは “foodie” ではなく “hoodie” ですね……。foodieは「食通」という意味だそう。
- ダブルブレストのスーツとジャケット
「ジャケットは無地のカラーバリエーションも柄のバリエーションも豊富」
- スカーフとストール
「英国的なクラシックなものもあれば、イタリア的な薄手のウール生地にプリントしたものも」
The Sartorialist(サルトリアリスト)のスコット・シューマン氏のまとめ
The Sartorialist(サルトリアリスト)でおなじみのスコット・シューマン(Scott Schuman)氏も、ピッティのまとめ記事を書いていました。
ざっくり箇条書きしたのが以下です。要は、シックなウール系オーバーコートにアクセントになるマフラーを合わせるのがツボだったもよう。
- オレンジ色のマフラー
- ベルト付きコート
- ラグランスリーブの小さめの肩のAラインウールコート
- アーバン カウボーイ
- ウールのコートに、小さな模様とコントラストカラーのスカーフ
- コートの柄と対照的なグラフィックなマフラー
感想

地球温暖化しているしウールコートはもう必要ないかな、なんてことも考えていたここ数年ですが、今年の冬は意外に寒かったこともあり、やっぱり何か欲しいなと。流行的にも、大人っぽい服が復活傾向にあるようですし。
色で特に気になるのが、ブラウン。ここ数年、街で見る服はとにかく黒・黒・黒じゃないですか。大人っぽい色を見直したい。アクセントカラーには赤はいかがでしょう。
前回の傾向はこちら。
それでは。
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