
先日までパリやミラノなどで2021年春夏コレクションが行われていました。アメリカのヴォーグ(Vogue)誌が注目点をまとめています。
今季は新型コロナウイルス禍の影響で、ほとんどのコレクションが「オンライン」で発表されています。本当に異例中の異例のコレクションになりました。
以下に簡単に内容を紹介しますが、逐語訳ではなくほとんど私自身の感想です。正確な内容は元の記事を参照してください。元の記事を見ないと写真がないので分かりにくいと思います。
- Workwear for WFH
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ポケットがたくさん付いたフィールドジャケットやカーゴパンツの類の服。ちなみに “WFH” は “Work From Home” の略で、日本語では「在宅勤務」や「テレワーク」などに相当します。でも、在宅勤務にポケットは必要ないような。
- DIY This Garment
刺繍やタイダイ染めなど、自宅でできるような手芸感のある服。といってもデザイナーズブランドの服ですから、最初からそういう加工が施されているのですけど。“DIY” は “Do It Yourself” の略ですね。
- More Minimalism, Please
ミニマリズムの服。ちなみに90年代(1990年代)はこの手のミニマル系の服の最盛期でした。遅かれ早かれ今後注目されるでしょう。
- Cozy Core
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スウェットシャツやスウェットパンツの類の服。ノームコア(Normcore)のときも注目されましたが、新型コロナ禍になってまた注目されたということかな。
ちなみに “cozy” は「居心地の良い」「くつろいだ」のような意味。Cozy Core(Cozycore、コージーコア)という言葉は数年前から使われるようになったようです。
- A Trinity—and More—of Tucks
タックイン。シャツはもちろんのこと、Tシャツやセーターもタックインしてしまいます。ちなみに、80年代(1980年代)もなんでもタックインする時代でしたね。
- A Going-Out Top for Staying In
ここではチュニックと呼んでいますけど、ゆったりめのプルオーバーのシャツ。これがコンサバスタイルに今後どのくらい影響を及ぼすのかは、よく分かりません。
- Earthy Plaids Are the Pattern to Beat
植物系の色合いの暖色系チェック柄、もしくはストライプ柄。ミニマリズムの対極的な項目ですね。
- Short-Suited
カジュアルな色や素材を使ったカジュアルなスーツ(上下が組でないものもありますが)。
本当は今年はクラシック回帰が進む年だったのかもしれませんが、新型コロナ禍の影響でなんだか流行どころではなくなった感はあります。次回のコレクションはまともに開催できるのでしょうか。
ちなみにイタリアのピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、今季は中止になっています。
昨季の記事は、こちらです。
それでは。
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